第4章 Attack of the Clones.2
それから器用にエキドナは修理できる範囲で修理をしていくのだが、なんせチャージを逃れるためにスペアを2人とも手放してしまったものだから長距離通信機が修理できなかった。
おまけに、チャージの強力な電磁波でエキドナの長距離通信機も壊れていて、30分睨めっこしたものの最後はあきらめて、紫外線を気にして岩陰で涼んでいた。
「その様子では終わったみたいだな。」
「致命的なところ以外終わったよ。」
「致命的?」
「長距離通信機が電磁波で駄目になってる。これはスペアがないと厳しいみたい。」
「仕方がないな。一度通信を試してみるか。」
R10が通信できるよう、色々な方向に通信盤をまわしてみる。しかし、送信機は正常であるが応答シグナルを受け取れておらず、
小難しい顔を浮かべながらオビワンは髭を触ってため息をついた。
「何か他の方法を試さなければならないな。ナブーにいるアナキンになら連絡が取れるだろう。そのほうがずっと近い。」
「私はアナキンがナブーに大人しくとどまってると思わな…。」
「アナキン、聞こえるか?こちらオビワン・ケノービ。アナキン?」
エキドナの声を無視してアナキンに通信を試みるが、R10から帰ってくる反応は何もない。
「ほら言わんこっちゃない。」
「はぁ…、R10。走査範囲を広げてみよう。何かあったのでなければいいが。」
しっかりと心配するのはオビワンの良いところであり、エキドナの好きなところである。
「アナキンの追跡シグナル…だがタトゥイーンから来てるぞ。あいつはあそこでいったい何をやってるんだ?ナブーにいろと言ったのに。」
「アナキンっていうより、議員じゃないかな~。」
「議員が?」
「やりかねない。窓を割って上の階にワイヤーで宙づりになるような女王だったんだから。」
エキドナは、あの10年前の衝撃を忘れない。
しかも、射撃精度が良いと来たら、議員じゃない道があったんじゃないかと思ったくらいだった。
「はぁ…。もう時間がない。アナキン、聞こえるか?こちらオビワン・ケノービ。このメッセージを転送してくれ…
アナキン、聞こえるか?長距離通信機が壊れてしまったんだ。このメッセージをコルサントへ転送してくれ。」