第4章 Attack of the Clones.2
敵の船はシールドの薄い運転席下を狙われて一度離れていったので、この間に体勢を立て直すべく、2人は合流する。
しかし、賞金稼ぎなだけあって飛行技術が優秀である。2人が息をついている間に、あちらは体制が立て直っているようだった。
「前に来たってことは、もう一度チャージかな?」
「だから飛ぶのは嫌いなんだ!」
ぷんすか怒るオビワンが面白くてエキドナは笑うと、敵の船尾でサイズミックチャージの装填がされていることに気づく。
「エキドナ、寄ってくれ。」
「え?」
「スペアに当てて小惑星の裏に隠れる。通信も切るんだ。」
「分かった。」
ぴったりと機を寄せて2人で顔を見合わせると、オビワンはあくまでも真顔で、エキドナはにやりと笑いながら準備を始める。
「R10スペア・パーツのコンテナを捨てる準備をして?爆発があったらあなたの電源も切ってね。」
チャージが来るまで、5、4、3…
「いくぞ。」
2
「R10。」
1
ブースターを逆噴射させて、一瞬で後ろまで下がる。
目の前で起こった爆発に、思わず目を閉じながらもフォースの導き通りに運転をして、少し上の大きな岩に張り付いた。
前には電源の切れたR10。機の電源も切っているので本当になにも音が聞こえない。
…何分経っただろうか。人生で一番長かったと思えるほど静寂な時間を待つと、フォースの緩やかになった波長が続いたので、電源を入れた。
「ナイスR10。」
R10の喜ぶ声を聴いてエキドナも微笑むと、岩裏から出てオビワンを探した。
「___________無事か?…エキドナ?」
「オビワン?」
探してすぐ、オビワンと通信がつながり座標から後方下にいるのがわかると、2人は落ち合う。
「たまには飛んでいる間に良いこと言えるんだね。」
「あぁ。いつも良いこと言ってるからな。」
互いの安否を確認すると、一安心して一行はジャンゴフェットの向かった惑星ジオノーシスに向かった。