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陽の沈む夜に。

第1章 The Phantom Menace


一行は秘密の都市と聞き、無視し続けていたジャージャーへ目線を注ぐ。
一度この場所から離れ、乗り物を借りてナブーへ警告にいく必要があるからだ。

「都市だと?」

「うんうん。」

「そこへ連れて行ってくれるか?」

クワイガンがフォースを使い説得する。ジャージャーは一瞬連れて行こうとしたが、顔が曇り首を横に振った。

「ああ、よく考えたらだめね。やっぱりできないよ」

「駄目だと?」

「気まずいのよ。それにええと、おいら追放されてるんだった。忘れてたよ。ボスがおいらに怖いお仕置きするのね。おいらが戻ったら恐ろしい目にあわされるよ。」

あぁ恐ろしいといわんばかりにジャージャーは話す。

「聴こえたか?」

大きな軍艦がまた着陸した音がする。
加えて大きな爆発音が連なり、地鳴りがする。

「うん。」

「あれは何千もの恐ろしい連中がこっちに向かっている音だ。見つかったら叩きのめされるぞ。粉々の肉片にされて、完全に吹き飛ばされて・・・。」

「オビワンこわ。」

オビワンはジャージャーに詰め寄って脅す。
そんなオビワンにエキドナは一歩引いた。

「ああ、言いたいことは良く分かったよ。こっちね。急いで!」

ジャージャーが走り始めると、一行はクワイガンを先頭についていった。

「どれくらい遠いのだ?」

「水の中に入るよ、オーケー?あと、警告しておくよ。グンガンはよそ者嫌いだから、暖かい歓迎は期待しないでね。」

大きな湿地の、あまり綺麗とはいえない湖の前にたどり着くと、ジャージャーは警告した。

「ああ、心配はいらない。暖かい歓迎をされないのには慣れてる。」

クワイガンの皮肉に混じった返答にエキドナとオビワンはふと笑う。
ジェダイは基本死地に立たされている中での任務や、他種族を歓迎せず追い払おうとする種族が多いので、挨拶の瞬間攻撃されることにも慣れている。

「水の底までいくよ?おいらについてきて、オーケー?」

エキドナ達は水中都市であることから、A99を装着した。
A99とは、酸素呼吸生物が水中、宇宙、または毒ガスの中で数時間活動することを可能にする小型呼吸装置である。
ジャージャーの変な飛び込みを見送ると、3人は彼に続いて水中へ潜り込んだ。
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