第1章 The Phantom Menace
「エキドナ、あっちもだ!」
「今忙しい!!」
到着してからその軍艦から離れたのはいいものの、すぐに発見されるのはもちろんのことで
戦車で轢かれそうになり、ブラスター攻撃にあい、爆弾で飛ばされ・・・
お陰に、ここは湿地。動けば動くほど汗をかく。
「あらかた片付いたか。」
「まだよ。」
後ろから自分らの身長の10倍はある戦車が、彼女らを轢こうと前進してくる。
上陸したところがクワイガンの近くで、彼とすぐに合流できたので負担はいくらかマシではあった。
「クワイガン目の前!」
「オー・ノー!」
湿地の原住民らしき生物は、くねくねと体をくねらせながら戦艦に驚いていた。
「あっちへ行け!ここからどくんだ!……伏せろ!」
どいてくれない原住民らしき生き物。クワイガンはそいつを抱き上げると、戦車に轢かれない様に伏せた。
「あいい!何?あれは何?ちょっと待って!ムーイムーイ!愛してる!」
「貴方のせいで彼が死ぬところだった。能無しなの?」
「おいら喋れるよ。」
失礼な!というような顔でエキドナのほうを見る。
「喋れるからといって利口とは限らない。さあ、ここから離れて。」
クワイガンの腕を引き、エキドナはそこを立ち去ろうとするが、先ほどの原住民はずっとついてくる。
「いやいや、おいらここにいる。おいら、ジャージャービンクス。おいら、あんたの召使いになるよ。」
「そんなものは必要ない。」
「あら、でもなるよ。これは神様の思し召し。」
クワイガンとジャージャーはぺちゃくちゃと論争を続ける。エキドナは、近くにオビワンの存在を読み取り、あたりを見渡した。
「伏せろ!」
そのときだ。
オビワンの一言で、クワイガンはジャージャーと伏せ、エキドナがドロイドを倒していく。
「最近のドロイドはスピーダにも乗れるのね。」
ライトセイバーを仕舞いながらエキドナはオビワンを待つ。
「また助けてくれた。」
ぴょこんと立ち上がるジャージャー。
「こいつは何です?」
「原住民だと思う。さてこれ以上ドロイドが現れる前にここから離れよう。」
誰も怪我せず合流できたことを確認すると、エキドナは安心して足を進めた。
「これ以上?!でもさ、グンガシティならとても安全。おいらの生まれ故郷。秘密の都市ね。」