第4章 Attack of the Clones.2
エキドナはファイターを浮上させると、すぐにオビワンの向かった方角へ向かう。
プラットフォームには一隻の船と戦った跡があり、船を爆破するかオビワンを助けるか、2つの選択肢に迷ったが、船が違うものだった場合と他ルートで逃げられてしまってはと思ったので、エキドナはオビワンの救出に向かう。
一応プラットフォームにあった船にばれないよう、プラットフォームの下を潜り抜けると、オビワンが一本のワイヤーにぶら下がっていた。
「なんだか忙しそうね?」
「あぁ。仕方なく手伝わせてあげるさ。」
エキドナのファイターのウィング部分に飛び乗ると、オビワンはR10に掴まる。
「船はどうした?」
「やっぱり彼の?」
「彼らの。だ。いくぞ。」
「くれぐれも気を付けるのはどっちよ。」
「何か言ったか?」
エキドナは、オビワンを振り落とさない程度に急いで運転してプラットフォームへと戻る。
しかし、彼らは既に飛び立つ寸前で、追いかけるにもオビワンがいるので、オビワンは追跡ビーコンを彼らの船に装着した。
「あぁエキドナ、助かった。」
落としていたセイバーをフォースで回収しながら言うオビワンに、エキドナは皮肉を返した。
「ライトセイバーってジェダイの命だよね。」
「そうだな。」
「まさか?(落としたの?)」
「まさか。」
知らん顔するオビワンが面白くて、エキドナはハッチの中で笑う。
そしてそのままオビワンのファイターの待つプラットフォームまで戻ると、オビワンがハッチを開けろというので、雨に濡れることから顔をしかめながらもエキドナはハッチを開ける。
「なに?」
不機嫌そうにするエキドナの言葉をさえぎるように、オビワンは触れるだけのキスをする。
「さぁいくぞ。遅れるなよ。」
「いつも遅れてるのはオビワンよ?」
エキドナは不意打ちの照れ隠しに悪態をつくが、オビワンに照れていることがバレバレなのはなんとなくわかっていた。
「私は安全運転しているだけだ。」
「違う。のろのろ運転なだけ。」
ファイターに乗ったオビワンと、ハッチのガラス越しに笑いあう。
オビワンのファイターのエンジンがかかったことを確認すると、エキドナもファイターの飛行エンジンを始動させる。