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陽の沈む夜に。

第4章 Attack of the Clones.2



「エキドナ、一緒に来るか?」

「どっちでも?」

「ここに残って評議会に連絡をしてほしいんだが。私が連絡するように伝えたら連絡を頼む。」

「了解。」

トーンウィーが出立の準備をする中、2人はそういって腕についたコムリンクをリンクさせる。

「くれぐれも気を付けてくれ。」

「それはこっちのセリフ。」

エキドナがそう言って微笑むと、オビワンはトーンウィーの所へ向かう。
オビワンが発ったのを確認すると、エキドナはフードをかぶって屋根下から出ると、強い雨に打たれた。

「R10ただいま。」

エキドナの戦場のお供R10に声をかけると、おかえりというニュアンスで返事が返ってくる。

「雨が酷いね。中に居ても?」

R10はエキドナの話に、すぐファイターのハッチを開けてくれる。

「ありがとう。」

少し外にいただけで、ひねりを最大にひねったシャワーを浴びたようにずぶ濡れになってしまう。
雨でローブが重くなってしまったので、綺麗に畳んでシートの下に置くと、次は少し寒くなってしまった。
あまり効かないと有名な暖房を、緩めにつけてみる。
少しカビ臭く、一瞬顔をゆがめるが、その後に来たわずかな温風にそのことも忘れた。

「はぁ。」

連絡があるまでやることがないエキドナは、こうした間にもオビワンの事を考えてしまう。
今朝が夢のようなのだ。
もちろん今まで、彼氏がいたこともない。
初めてしたキスの感覚が、細部まで蘇る。何度も気を抜いた瞬間に蘇ってくるのだ。
キスをする瞬間のオビワンの顔、腰を撫でる手つき、広い肩幅に固い胸板。がっしりとしたその体つき。顔を近づけたときにチクチクとする髭の感覚。
全て思い出しただけで、心臓の鼓動が早くなって顔を熱くする。

そんなエキドナの顔つきは、任務中のジェダイとはかけ離れた乙女の顔だった。
パドメと話すような無邪気なあの顔と同じ類の顔であった。

「エキドナ。聞こえるかエキドナ。ビンゴだ、報告してくれ。」

「え?あ、え、了解。」
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