第4章 Attack of the Clones.2
「もちろんです。お会いできる日を切望しておりました。ここ何年かはもうお見えにならないのではと心配していたのです。さあ、どうぞこちらへ。」
オビワンと2人で頭にはてなマークを浮かべなら顔を見合わせる。
記録が消されているにもかかわらず、何年も待っていたといわれてしまっては、意味が分からなくて思考をやめざるを得なかった。
白を基調としているその建物は、先ほどの大雨を忘れてしまう程清潔感で溢れていて、てっきりエキドナの想像ではがちゃがちゃとクローンを作っていると思っていたものだから、拍子抜けしてしまっていた。
「カミーノの首相、ラマ・スーです。」
案内された扉の向こうには、同じような首長のクリーチャーが足を組んで待っていた。
「こちらはマスタージェダイの…」
「オビワン・ケノービです。」
「エキドナ・アイヴァーンです。」
「実りある滞在になることをお約束いたします。どうぞ。」
後ろから現れた椅子に座るよう促されると、2人は軽く礼をして座る。
不気味なほどの歓迎にエキドナは鳥肌が立つ。先ほど雨に濡れたことではない他の心配だ。
「さて、さっそくビジネスの話に入りましょう。
お喜びください。スケジュール通りに進んでおります。
20万ユニットが出荷可能で、さらに100万がまもなく完成いたします。」
「それは…いい知らせです。」
基本的に、色々な人と話すのはオビワンの役目にしている。
アナキンほどではないが、エキドナはセイバー術のほうが得意で、交渉などはあまり得意ではないからだ。
「どうぞ、マスターサイフォディアスにはご注文どおりの納期でお届けできるとお伝えください。」
「え?」
「すいません。マスター…」
「ジェダイマスター、サイフォディアス殿です。まだジェダイ評議会の主要メンバーにおられるのでは?」
「マスターサイフォディアスは10年ほど前に殺されました。」
サイフォディアスは、評議会のメンバーであったが、考えが過激で最高評議会を解任されていて、
その後、すぐに聖堂を飛び出してから死亡したと報告されている。