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陽の沈む夜に。

第3章 Attack of the Clones



サービスだと言い張るデックスに無理やり金を払ったオビワンに、エキドナはお礼を言ってすぐそこで待機していたエアタクシーに乗ると聖堂に帰る。
そして聖堂に帰れば、先ほどの食堂とは打って変わって静寂を極めた聖堂は、人がいるのに本当に静かだった。

「アウターリム…ますます危険な予感がするし…クローン職人って…怖すぎない?」

「態度と財布次第とは随分面倒そうな連中だ。まずは、座標だな。」

アウターリムは、外縁星系群という別名でも知られた銀河系の外縁領域。
バラエティに富んだ星々・前人未踏の星々が多く存在するが、中央政府の影響が及ばないので、賞金稼ぎや密輸業者、犯罪カルテルやシンジケートの温床である。


「エキドナ?」

そんな話をしながら公文書館へ入るエキドナらを引き留める声。
エキドナは呼ばれたほうを見ると、そこには古き友人がいた。

「パディア!!」

オビワンは、その人物の名前にピンときた。
10年来、あったことはないがどのような人物かはよく知っていた。

「マスターケノービ。初めましてパディア・ヴァ―ミアです。」

「話は聞いています。どうも。」

パディアはオビワンに礼をすると、エキドナの両手を握って嬉しそうに話し始めた。

「貴方とこうして会えるなんて嬉しすぎるわ。この前はお誕生日プレゼントありがとう。」

「いつも手渡しできなくてごめんね。」

「いいの!エキドナはいつもいいものを送ってくれるから、逆にエキドナに何を送るかいつも迷っちゃうわ。」

「そんな、この前送ってくれたお酒すごく美味しかった。オビワンに取られそうだったけど。」

3人は笑うと、パディアは何やら2人がただただジェダイ聖堂を歩いているわけではないことがわかっていたので尋ねる。

「公文書館に何か用?」

「ちょっと探し物があって…任務なの。」

「邪魔して申し訳ないわ。私がお手伝いするわ、公文書館に転任になったの。」

そんな転任という言葉を出す彼女はどこか悲しげである。
エキドナは彼女のその表情と状況に、とある事情を察した。

「カミーノという惑星系を探してて…。」

しかし今は任務優先。また後程彼女には心配の連絡を送ることにして、任務のことを始めた。
星図を見ることができる端末を立ち上げ”カミーノ”と入力する。
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