第3章 Attack of the Clones
「これが何か教えてほしいんだ。」
「ほお、これは驚いた!こいつを見たのはアウターリムの外れのサブテレルで採鉱をしてたとき以来だ。」
「どこで作られたものか分かるかい?」
「こいつはクローン職人が作ったものだ。おまえさんが持ってきたのはカミーノ・セイバーダートさ。」
一瞬で見たものがわかるとは驚いたものだった。
ただの食堂の店長ではないようで、エキドナはそんな彼の話を聞きながら初めて飲んだジャワジュースの美味しさに喉を潤していた。
ジュースといっても酒であり、酒好きのエキドナは任務よりもこちらに集中していた。
「なぜか分析室のアーカイブには登録されていなかったんだ。」
「側面にあるこの変わった小さい切り込みで分かる。分析ドロイドどもは模様しか見ないからな。おまえたちジェダイはもっと知識と、知恵の違いに敬意を払うべきだな。」
「まあ、ドロイドが考えるようになったら我々は必要なくなるよ。そうだろ?」
「エキドナ、気に入ったか?」
オビワンは話をひと段落してエキドナにそう問いかける。
「とても。ビールのような感じね?」
「美味いだろう!ガハハハッ、もう一杯飲むか?」
「えぇ、ぜひ。」
デックスはエキドナのジャワジュースを代わりに頼んでくれると、またもやすぐに出てきたジャワジュースにエキドナは口をつけた。
ココタウンは、荒廃した工業地区であり、コルサントの中でもトップの忙しい人々が暮らし働く場所である。
だからこそ早いのだろう。そしてここまで飲み物がおいしいとなると、食事の味も約束されたものだろうとエキドナは思った。
「カミーノ。知らない星だ。共和国の惑星か?」
「いやいや。アウターリムの外れの星だ。リシメイズより12パーセク外側にある。アーカイブのドロイドでも簡単に見つけられるだろう。カミーノアンは排他的な連中だぞ。そしてクローン職人だ。それも一流のな。」
「クローン職人か。彼らは友好的なのか?」
「場合によるな。」
「どういうことだ、デックス?」
「こっちがどれだけ礼儀正しく振舞うかと…財布の中身しだいってことさ。」
「気難しそうね。」
「お前さんたちなら大丈夫さ。」
話の終わりにエキドナはジャワジュースを一気に飲み干すと、そんな飲みっぷりにデックスは満足そうに笑った。