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陽の沈む夜に。

第3章 Attack of the Clones



その後、エキドナらもエアタクシーから降りると、新しいエアタクシーに乗り、荒廃した工業都市ココタウンへと降り立った。

「ココタウンに来たことは?」

「一回だけあるよ。」

歩きながらそんな話をすると、オビワンから「誰とだ」という雰囲気を感じてエキドナは笑う。

「あなたの師匠とよ、このくらい汚いところで飲む酒のほうがおいしいって連れてこられたの。クワイガンはオビワンの自慢話をさんざんした後ポーカーをし始めて私はほったらかされたんだから。」

「クワイガンらしいな。」

安心したようなオビワンはそんな自身の亡き師匠のエピソードに笑う。
当時のエキドナからしては、とても迷惑な話だったが、今となってはいい思い出話だった。

「それにしてもいい天気ね。」

「だからフードを被ってるのか。」

「日焼けするからね。」

雲一つない快晴に愛する人。そんな状況に心も弾む。
しかしそんな甘い時間も終わり。オビワンは一際賑わう店を指さした。

「あそこだ。」

「食堂?」

「いこう。」

”Dex's Diner”と書かれた看板をくぐると、せわしなく働くドロイドに迎え入れられ、キッチンから聞こえる皿の音に忙しさが伝わってきた。

「店長、お客さんですよ!ジェダイみたいだけど。」

「オビワン!」

奥から出てきた店長らしき人物はベサリスク人の男で、ぶよぶよとした巨体と6本の手を器用に動かしながらこちらにやってくる。
身なりの汚さにエキドナは自然に一歩引くと、そんな彼とオビワンはハグをした。

「やあ、デックス。」

「座ってくれ。」

「ジャワジュースでもいかが?」

「ああ、いただこう。」

「久しぶりだな!そっちは恋人か?」

すぐに出てきたジャワジュースを飲み始めようとしていたエキドナはブフッと吹き戻しそうになる。

「違うよ、彼女は前話したエキドナ・アイヴァ―ン。一緒に弟子を育ててるジェダイマスターだよ。」

「初めまして。デックス?さん。」

「こんなベッピンの彼女がいるとはな!ガハハハッ」

冗談が好きであることはとにかく分かったが、エキドナはそれより「前にも話した」の部分に引っかかって仕方なかった。

「デックスって呼んでくれ!…それで何の用だ?オビワン。俺のメシを食べに来た顔じゃ無ぇな?」


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