第3章 Attack of the Clones
「それなら貴方たちで行って私が議員の警護でもよかったでしょうに。」
「そろそろ卒業の準備をすべきとヨーダは言っていた。」
「ついにそんな時期が来たの。」
「私は反対だ。まだアナキンは学ぶべきことが多い。」
「私は面白いと思うけどね。」
あんなにエキドナ達に反抗するアナキンが、どのように任務を完遂するかがとても楽しみである。
確かに心配点はあるが、最終段階まで来ているという嬉しさのほうがエキドナは大きかった。
「分析ドロイドは試した?」
「あぁ。しかし、見つけきれなかった。私は毒矢に詳しい友人に会ってくる。ついてきてほしいんだ。」
「分析ドロイドが見つけられない?そんなことがあるの?」
「そのようだ。」
小型ホログラムを起動して、エキドナは毒矢の形を見直す。
確かに珍しい形をしているとは思ったが、分析ドロイドでも見つけられなかったことになにか違和感を感じる。
「なにか、危険が付きまといそうね。」
「マスターヨーダも同じように言っていた。気を付けて取り掛かろう。」
一行はそのまま民間船の出発ロビーへとエアタクシーで向かった。
一般人に紛れて向かうとのことだったが、どう考えても一般人の格好でないことはエキドナは触れないように頑張って口をつぐんだ。
「アナキン、何事もまずは評議会か私に相談してから行動するんだぞ。」
「はい、マスター。」
すでに棒読みのアナキンの声。
それと同じくらいのタイミングでエアタクシーのドアが開く。
「早急にこの計画の全貌を暴いてご覧に入れます、議員。すぐに戻ってこられるでしょう。」
「一刻も早い解決を期待しています、マスタージェダイ。」
オビワンとエキドナはパドメに礼をする。
そしてエキドナは小型端末で時間を確認すると口を開いた。
「議員、民間船の出航のお時間です。」
「ええ。」
アナキンがパドメの荷物を持つと、エキドナらに背を向けて歩き始める。
そんな姿にエキドナは少しだけ寂しい気持ちになった。
「アナキン!フォースが共にありますよう。」
「フォースがともにあらんことを。」
「フォースが共にあらんことを、マスター。」
ほんの少しの心配な気持ちを押し殺して、2人は愛弟子の背中を見送った。