第3章 Attack of the Clones
すぐに遺体回収のドロイドを呼ぶと、アナキンとオビワンは急遽ジェダイ評議会へ報告に戻り、エキドナはパドメの護衛に戻る。
早朝、ジェダイ評議会の決定とパルパティーンの一押しでアナキンを護衛につけてナブーに向かうことになったパドメは、エキドナの手を借りながら荷造りを始めた。
「こうして話すのは、タトゥーインからナブーに帰る時以来ね。」
「そうですね、議員。」
「貴方はすっかり綺麗な大人の女性になったわ。」
「そんなことございません。議員は一段とお美しくなられて…うちのパダワンがジェダイの掟を破らないか心配なくらいです。」
パドメが選んだ服を、エキドナが畳んで綺麗に入れていく。
どの服も、高級で目を奪われるような綺麗なドレスばかりだ。
「そんなことありません。貴方こそ、ジェダイをやめる人が出てきてしまいそうよ。」
「議員は、この10年でお世辞がお上手になられたようですね。」
そんな他愛のない褒め合いに笑っていた時、エキドナの目に一つの美しいドレスに目が留まる。
赤と黒の二色から成るドレス。エキドナはそのドレスのデザインが気に入り、じっと見入っていた。
「気に入ったの?」
「…とても好きなデザインです。」
「絶対に似合います。貴方にプレゼントします。」
「そんな!いけませんこんな高価な…。」
「古い友人からのプレゼントと思って。」
そのドレスを差し出してくるパドメを、エキドナは必死に止める。
こんな高価なものをジェダイが受け取れないと、エキドナの背中は汗をかき始める。
ドレスを着る憧れはあるが、第一着る機会がない。彼女はジェダイなのだから。
「知っていました?議員。私は任務以外ジェダイのドレスを着ているんです。アナキンに聞けばわかりますよ。それが私には似合っています。」
「そんな…。」
「それに、着る機会も無いのです。ジェダイですから。」
心配しないよう、パドメにエキドナは笑って見せるが、パドメはとても悲しそうな顔をしていた。
「ジェダイでも、私はエキドナにジェダイである前に、女性を満喫してほしいのです。」
不意にエキドナと、下の名前で呼ばれたことにエキドナは驚きと喜びを覚える。