第3章 Attack of the Clones
パドメのベッドには二匹の気持ちの悪い毒虫がパドメを殺さんと這い寄っている。
すかさずアナキンがセーバーで虫を切ると、オビワンは冷静に分析をして窓を静かに割ったドロイドを見つけて窓に飛び込んだ。
「議員、お怪我はありませんか?」
「えぇ。」
「アナキン、オビワンの援護に行くからスピーダを探して。」
「了解ですマスター!」
パドメが無事であることを確認すると、切られてもまだ蠢いている虫に鳥肌が立つ。
エキドナは採取用のポットに虫をフォースで入れると、走っていったアナキンを追いかけた。
「マスター。よく僕がスピーダに迷うのがわかりましたね。」
「10年毎日口答えされながら育ててきたものだからね。」
「すみませんマスター。」
議員だけあっていいスピーダが並んでいるが、スピードの出る座席がオープンタイプの物がない。
やっと見つけ出したスピーダにアナキンが乗り込むと、エキドナもそれに続いて助手席に乗り込んだ。
「ちょっとアナキン!オビワンの前に事故起こす!」
オビワンが心配なのと、パドメを暗殺しようとした憎しみで、無茶な危険運転をするアナキンはフォースの導きのままにスピーダを走らせる。
「あ、あそこ。」
事故を起こす!なんてアナキンに怒りながらも、スリル且つ綺麗なコルサントの夜景に足を組んで優雅にエキドナは周りを見渡す。すると、右上からオビワンが風を受けて下へ下へ落ちてきているのが見えた。
「降ってきた。」
「マスターは余裕そうですね。もしマスターオビワンだったら僕……」
「飛ぶのは得意なほうだからね」
じわじわと笑いがこみあげて、エキドナが笑い転げているうちにオビワンは二人の後ろの背もたれに捕まった。
「ずいぶん遅かったな?」
「すみません、マスター。気に入ったスピーダーが見つからなかったもので…」
「だから早めに選んでおいてって指示出したのに。」
「才能に見合った時間をセイバーテクニックの練習に注ぎ込めば、マスターヨーダに匹敵する剣士になれるものを。」
「もうなってますよ。」
「それは妄想だ、未熟な弟子が。」