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陽の沈む夜に。

第3章 Attack of the Clones



「アナキン、疲れてる?」

悲しみと疲れのフォースをアナキンから感じたエキドナはフォースでペンを浮かしながら、アナキンに問う。

「よく眠れないんです。」

「お母さんの事?」

「なぜ母の夢ばかり見るのか分からないんです。」

「時間が経てば見なくなるよきっと。貴方は離れるのが遅かったんだから。
でも、未来の夢を見るときは気を付けないといけないよ。自分の心を強く持っておかないと。」

「わかってますよマスター。
それよりもパドメの夢を見たいです。再会できただけで心が惑わされます。」

アナキンのどこからどう見ても、アウトな発言にエキドナは思わずペンを落とす。

「その感情には気をつけろアナキン。痛い目にあうぞ。おまえはジェダイオーダーと誓いを交わしているんだ。誓いは簡単に破ることはできん。それと忘れるな、彼女は政治家だ。政治家は信用できん。」

人のことを言えない関係の2人。エキドナは今日から変わったこの関係にアナキンへ指摘しづらくなった。

「彼女は他の議員たちとは違いますよ、マスター。」

「私の経験では、議員たちの関心は政治献金を行ってくれる連中のご機嫌を取ることだけだ。彼らは民主主義の利点を忘れることにもまったく関心を払っていない。」

「講義はたくさんです。少なくとも政治経済学についてはね。」

彼らは口を開けば喧嘩しかしないのかというレベルで、毎日のように喧嘩をしている。
彼らの口論にエキドナは飽き飽きしてあくびをした。

「それに、あなたの言っていることは一般論です。議長は腐敗していませんよ。」

「パルパティーンも政治家だ。私の見た限り、彼は議員の情熱や偏見を追従することに長けているだけだよ。」

「いいえ、あの人は善良な方ですよ、いつも僕を気遣って下さる。」

「喧嘩はそろそろ終わりにし……、」

言い合いを止める雷をエキドナが落としかけたその時、フォースがパドメの危機を知らせる。
例えるならば、包丁を持った血塗れの男が目の前に現れたときのような。心臓がえぐれてしまうような全身の走る電流のようだ。
先にアナキンが寝室へと向かうと、エキドナとオビワンも続いて立ち上がる。

「私も感じた。」

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