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陽の沈む夜に。

第2章 The Phantom Menace.2



エキドナは周囲の状況から、別に自分が離れても大丈夫であることを確認すると、パナカに問った。

「隊長。あとは任せても?」

「あとは我々が責任をもって拘束します。聖堂に戻られても大丈夫です。」

「ナブーに平和が訪れてよかったです。それではお願いします。」

パナカの許可が出たエキドナは、一直線に彼らの元へ向かう。
玉座の間を出てすぐはちょこちょこと居たドロイドだが、走っているうちに彼らは無力化される。

「…!」

これはドロイドコントロール管の破壊が成功したことによる全ドロイド軍のシャットダウンだった。
これ以降ドロイドに邪魔されることなく戦っているであろう彼らの元へ急ぐ。
最初に戦い始めたところから真っ直ぐ行ったところに見当をつけて走ると、セイバーによって黒く焦げた床を見つけた。

「クワイガン?オビワン?」

どうにか辿りながらもたどり着いたのは、最奥の部屋の目の前だった。

「オビワン!!」

赤いレーザーの壁の向こう。そこにシス卿と勇ましく戦うオビワンの姿が見えた。
一緒に戦っていないということは……なんて考えるのはやめてエキドナは壁の解除が出来ないかと探る。
しかし壊して入れなくなるのも困るので、困り果てていたところ、時間で壁が解除された。

好機と言わんばかりにオビワンの元へ走るが、何十にもなった壁は閉じ始め、またもやオビワンまで到達できない。

「ねぇ…うそ、なんで、なんで…。」

2枚壁の向こう側、倒れているクワイガンを見つけ一気に血の気が引いて、涙がこぼれる。
そして次は……

「オビワン!!!!!!!!!」

オビワンが中央にある穴に落ちる。
勝ち誇った顔をするシス卿に腹が立ち、どっと黒い感情がエキドナを支配する。
しかし赤いレーザーの壁は、セイバーさえ通らず怒りの声を漏らした。

そして自分の圧倒的な無力さエキドナが足から崩れ落ちた時、穴に落ちたはずのオビワンはクワイガンのセイバーを取って飛び上がり、シス卿ダースモールの身体を真っ二つに切った。

「……っ!」

シス卿を倒し、クワイガンの元へ駆け寄る彼を壁ごしに見ているとかすかにクワイガンが動いて見える。
…それからわずかな希望を抱いたエキドナだったが、その後のオビワンの彼を惜しみ抱きしめるその様子から、死を悟った。

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