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陽の沈む夜に。

第1章 The Phantom Menace


「特使閣下のご来訪を心よりお待ちしておりました。」

プラットフォームに乗艦し、操縦士をのこして機械的なその声に誘導されると、椅子と机だけの質素な部屋に案内される。エキドナは椅子に座ると横の窓から外を眺めた。

「嫌な予感がします。」

オビワンは立ったままそう言い、クワイガンは顎をいつもの癖で障りながら横に並び答える。

「私は何も感じないな。」

「任務のことではありません、マスター。他のところに何か漠然としたものが。」

「不安から目をそらすのだ、オビワン。我々がいる今ここに、意識を集中させろ。」

「しかし、マスターヨーダは未来に心を留めるべきだと言っていました。」

「だが、この瞬間をおろそかにしてはならん。リビング・フォースに集中するのだ、若きパダワンよ。」

リビング・フォースとは、未来にではなく現在に主眼をおいた概念であり、彼クワイガンが主軸としている考え方である。
エキドナはそんな2人の会話をじっと聞いているだけだった。

「はい、マスター。あの通商総督は議長の要求にどう応じるとお考えですか?」

「連合の連中は臆病者だ。交渉はすぐに終わるだろう。」

「そうなるといいけどね。」

エキドナは背もたれに寄りかかり足を組むと、彼らの方向を向く。

「戦争になるのですか?」

「分からない。でも、心穏やかに解決とは行かないだろうね。」

そんな2人の様子をクワイガンは終始無言で見守り続けた。

「こんなに長時間待たせるのが彼らの流儀なんですか?マスターアイヴァーン。通称連合は貴方の得意先でしょう?」

「得意なんじゃない、一生恨んでるの!にしても、些細な貿易論争にしては異常なほどの恐怖感は感じてるよ。」

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