第17章 The Clone Wars.10
もう一度2人は深々と礼をすると、用意されていた丸い大きな椅子に座る。
ジェダイならば一度は憧れたであろう評議員のふかふかの椅子。
エキドナはふかふかに感動しながらシャアクティに笑顔を見せた。
「おめでとう。」
小声でそう言ってくれるシャアクティに小さく頭を下げると、議会は次の話題へと進んだ。
一時間ほどの会議が終わり、評議室を出ればアソーカとアナキンが待っていた。
「マスター方、おめでとうございます!!」
顔を合わせるなり祝ってくれる2人にぽかんとしていれば、アソーカがジェダイ全員が持っている端末のメールにエキドナとオビワンの評議員就任のお知らせが送られてきていた。
「あぁ、そうか、そうよね。」
あまりまだ実感のないエキドナの間抜けな反応に、一同は笑う。
「一度断るものだから驚いたぞ。」
「断った?!」
「お前を育てたのは私で、自分は補助だからと断ったんだ。」
「だって……。」
またもや笑う3人にエキドナは恥ずかしくなってきて歩き始める。
「今日はお祝いですね。」
「いいだろう。私のカードで買い出ししてきてくれ。」
「いいですよマスター。今日くらい僕が出しますよ。」
「そうか。それならば頼もう。」
「アソーカ行くぞ。」
「仲がいいな。」
またもやいつのまにか後ろに立っていたプロに驚きながら笑うと、エキドナは自信と笑顔たっぷりに答えた。
「はい!」
「すかぴょんって呼んでたあれはいつからなくなったのアソーカ。」
「マスターのパダワンになって一週間くらいです。マスターが血管きれるんじゃないかってくらい怒って…。」
「エキドナ、その話をほじくり返さないでくださいよ。」
「私気に入ってたのに。すかぴょん。」
「マスター!!」
それからというものオビワンの部屋に集合した4人は、酒を開けて懐かし話に花を咲かせる。
オビワンのイニシエト時代の話や、アナキンがジェダイにきてすぐ聖堂内で迷って半ベソかいていた話。エキドナが珍しくお酒につぶれた時の話や、オビワンがお酒につぶれた時の話。
今はアソーカがアナキンの弟子になってすぐ、礼儀も糞もなくアナキンとあだ名で呼んだ話をしている。
「そう考えたらアソーカもだいぶ大きくなったね。」
「アナキンほどじゃないが、背もだいぶ伸びたな。」