第17章 The Clone Wars.10
二人は心を決すると、ブザーを鳴らして名前を名乗る。
入室許可が下りるとローブをはためかせて評議員の真ん中へ立った。
「大変だったと聞いたが大丈夫か?」
「はい。マスタープロの援護もあり、無事戻りました。」
「それならよかった。それでは本題に入ろう。」
二人はフォースで心を固めながらも、固唾をのんでウィンドゥの次の言葉を待つ。
「お前たちはマスターヨーダの言った通り良きジェダイのパートナーとして成長している。
同じイニシエト時代を過ごしていてここまで力強く結束しているジェダイもあまりいないだろう。」
意外だった誉め言葉にオビワンとエキドナは礼をする。
「そんなお前たちを評議会は評議員として迎え入れたいと思っているのだ。」
意外な話にオビワンもエキドナも驚いて目を見開く。
エキドナの横では嬉しそうにシャアクティが笑っていた。
「どうだ。」
「…何といえばいいのか。わかりません。」
「満場一致で評議会が認めたのだ。自信を持てケノービ。」
「それでは。」
深々とオビワンが礼をする隣で、エキドナは表情を曇らせる。不審に思ったウィンドゥは顔をしかめるとエキドナへと話を向けた。
「アイヴァーン。どうかしたのか。」
「申し訳ございません。私はお受けすることが出来ません。」
「何故だ。」
「私はパダワンひとり育て上げたわけではありません。あくまでもマスターケノービの補助をしていただけです。今回も私の失態がありこのような大きな話になってしまったのです。」
「エキドナ、運命は決まっているわ。謙遜しなくていいのよ。」
一歩下がってしまったエキドナに、シャアクティは横から言葉をかける。
評議員への誘いを断る人なんてそう居ない。
エキドナはそんな驚いた様子の評議員たちの圧に負けると、肩をすくめた。
「エキドナ、自信を持つんだ。私も君には才があると思うよ。」
「オビワン…。」
困り果てた様子のエキドナは、オビワンの最期の一声に押されると上品に膝を曲げ、礼をした。
「……謹んでお受けいたします。」
深々と礼をすると、(名前)とオビワンに祝福の拍手が上がる。
「マスタープロの隣にケノービ。マスターティの隣にアイヴァーンは座るように。」