第17章 The Clone Wars.10
アナキンの成長は著しく、瞬く間にエキドナの身長を抜いたので、それに比べれば…という話だがすっかり大人になってきたアソーカにエキドナとオビワンはうなづく。
「だいぶ飲みましたね。」
「本当ですよ!私は飲めないのに…!」
あともう少し年齢が足りないアソーカは、酒臭い大人3人に怒る。
羽目を外して飲むときはいつもこうなのだ。アソーカも話を聞く分には面白いのだが、酒を飲んだ人独特の酒臭さや絡み方にうんざりしている。
「にしてもエキドナ。弟子はとらないんですか?」
「うーーーーーーん。」
深く考え込むと、エキドナはまたお酒を喉に注ぎ込む。
「一般の人にとってはさ、子育てみたいなものじゃない?私そんな人の人生預かれるほどじゃないのよ。」
「今日看守の男には強いんだって言っていたがな。」
「それとこれとは違うの!!自由が利かないのもね。」
「自由の塊みたいな人ですからね、エキドナは。」
「アナキン今何ていった?」
「別に?」
「じゃあアナキンスカイウォーカー、またの名をすかぴょんの恥ずかしかったベスト3発表しちゃおうかな!」
「すみませんってば!その話だけは勘弁してください!」
小さな机を囲むこの4人の誰もが思っただろう。
このままこれが続けばいいなと。
永遠を望んだだろう。
それなのになんでだろう。
こういう楽しい事があった後には雨が降る。
真夜中の皆が寝静まった3時頃。
片付けを済ませたエキドナらは、順に解散した。
その日、ベッドを共にしたいとエキドナもオビワンも考えたが、流石にあからさまなので、また起きてから会いに行くことにしてそれぞれの部屋で眠った。
次の日。評議員のメンバーとなったエキドナは、寝不足のでぽかーんとしながら評議員の椅子に座っていた。
1時間ほどの評議を終えると、エキドナらには今回の事から2日の休みを言い渡された。しかし彼女らにはまだ仕事が残っている。
「エキドナ、今回の事件の報告書手伝ってくれるか?」
「もちろん!」
そう。この2日の休みにデートに行くわけにもいかない2人だが、大きな事件だったためチャンスが訪れる。
「助かる。では時間が空いたら私の部屋に。」
他のジェダイにばれないよう。適切な距離を保ちながらオビワンの部屋に向かった。