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陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10



「ねぇ、知ってた?」

「は、はひぃ…?!」

「私って結構強いのよ?」

(名前)は彼に笑いかけると、ついでに鎖を首につないでそこら辺の壁に引っ掛ける。
ぽかんとする男を無視すると、センター長がなにやらデバイスを扱っており、オビワンの声にそれが奴隷達に関係した何かだということはすぐに予想がついた。
認証ボタンの後、その機械を壊して操作できないようにすれば、センター長は高笑いをしながらお気に入りの椅子へと深く腰掛ける。

「操作パネルが破壊され、こちらでは何もできない。」

オビワンがコムリンクでそう伝えるとともに、敵の増援が現れる。
オビワンが体術で止めるべく大きくジャンプするのを見ると、エキドナはすぐにセンター長の懐にあったエキドナらのライトセーバーをフォースで呼び寄せると、エキドナも大きく入口へとジャンプして応戦した。

ライトセーバーが手に入るとなると、後は簡単だ。
すぐに敵の増援を倒すと、2人は一息つく。

「これはライトセーバーを落とした勘定に入るか?」

「流石にノーカン(ノーカウント)で。」

ふふっと笑いあうと、エキドナはセイバーを縦に二回ほど回して、オビワンはいつもの構えをして、勝ち誇ったようにセンター長の方へ向く。

「さぁ来いジェダイども。ジェダイは武器を持たないものを殺せないはずだ。」

「こいつだっる。」

思っていたことをそのまま口にしてしまったエキドナは、「あっ、言っちゃった」と肩をすくめる。
その時、オビワンとエキドナの間を青のブラスターが横切る。

「俺は、ジェダイじゃない。」

ブラスターは見事にセンター長の頭を貫き、その声の主に振り返るとそこにはハンフリーがヘルメットを脱ぎながらこちらに向かってきていた。

「ご無事ですか、お二人とも。」

「よくやったハンフリー。」

「ありがとうハンフリー。」

確かにジェダイではないけども!!という倒し方ではあったが、センター長が死んだ今、こちらが勝ったも同然。
やっと気になっていた汗と土と石炭で汚れてしまった顔を少し拭くと、余計顔に石炭がついてしまい、オビワンに笑われる。
心底これ以上この生活が続かなくてよかったことにほっと息をついて、エキドナは今もこの制度に苦しんでいる人をいち早く助けるべきだと思った。

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