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陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10



…ちょうどエキドナが石炭を運び終えたころだった。
エキドナとオビワンは首輪から鎖を繋がれ、所長室へ連れられる。
体力の消耗が激しい2人は、歩くのがやっとという程で、へなへなとおぼつかない足取りで連行された。

「あぁ久しいな友よ。」

「ドゥークー。お前の仕業だとわかっていたよ。」

部屋に入るなり見えたのはドゥークーの大きなホログラム。
久しぶりに見たその顔にエキドナは顔を歪めた。

「それにマスターアイヴァーンよ。生意気な態度はこの収容施設で治ったかね?」

「臆病者。私達を直接殺しに来るのが怖くなったのね。」

「あぁ、威勢が相変わらずのようで安心したよ。」

あまり煽るなとオビワンに足をこつんとつつかれる。
嫌なものは嫌なのだ。仕方がないでしょという顔でオビワンに返事した。

「口さえ閉じていれば美しいお前を、その者たちの慰めものにして堕ちていく姿を見届けたいところではあるが、ジェダイはジェダイだ。残念ながら殺さなければならない。」

「……。」

何か言い返したいことを飲み込んで堪えるエキドナに、何も言うなと願うオビワン。
そんな2人は、大きな爆発音に振り向いた。

「ケノービ。お前からスカイウォーカーに伝えろ。降伏しないなら奴隷が死ぬことになると。」

カメラを向けられ、オビワンとエキドナは今侵入しようとしているであろうドアのタブレットに繋がれる。

「アナキン、私は会えてうれしいが、ここの責任者は喜んでいない。」

「万人受けするのは無理ですよ。」

アナキンはオビワンの止める声を聞かずに、ドアをセイバーでくりぬいているようだ。
隣にはアソーカにR2、ハンフリーが居た。

「従わなければ奴隷を殺すと言っている。」

「交渉も大事だとは思いますが、奴隷を交渉に使う人とは取引したくありません。」

「アナキン、これはお前だけでは勝てない戦いだ。」

「一人だと言いました?」

「センター長。ハイパースペースからセクター6に艦隊が現れました。」

タイミングが計られたように完璧に、警告音が鳴り響く。
どうやらアナキンは既に援軍を用意してくれていたようだ。

「ジェダイの援軍だな。」

突如揺れ始めた地面に一同は困惑し、オビワンとエキドナはにやりと笑いあう。


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