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陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10



「おい起きろくず共!!」

心身ともに大きな疲労を癒せるはずもない4時間ばかりの睡眠時間は、このような不快な第一声で終わった。
起きると顔を洗う暇もなく、もちろん食事もなく、昨日と同じ労働が始まる。
星と星での時間の進み方が違うので、ジェダイである彼女らにとって短時間睡眠というのは容易なことであるが、昨日の身体共に受けた傷や疲労は癒えなかった。

「今日あたりにアナキンがどうにかしてくれるはずね。」

「あぁ、そう願っておこう。」

こそっとそんな話をしてからエキドナとオビワンはスコップをもって昨日と同じ場所まで移動する。
エキドナ達の中で、この目覚めは人生最悪の目覚めであった。

「おいお前ら、昨日と違って静かじゃないか。」

「はい。心を入れ替えました。これからはご主人様に仕えてまいります。」

思っても居ない事だが、近い未来解放されると信じて今は植民者の安全を優先させる。
プライドなど、植民者の安全を考えれば吐き捨てられた。
オビワンはそんなエキドナの様子に驚いていたが、彼女の仕事への熱意を考えれば理解できた。

「いい心がけだゴミ。本当はお前を俺たちの玩具にしたかったんだがな、ドゥークー伯爵が今日来られて直々に命令を下してもらう。覚悟しておけ。」

「はい。」

ドゥークーという言葉にため息がつきそうになるのをぐっと抑えて、エキドナはしたくもない礼をする。
そう。彼女エキドナ・アイヴァーンは、怒ることはない落ち着いて諭してくれるジェダイマスターとして定評があったドゥークーを、ジオノーシスで怒らせた張本人である。
あれきり、オビワンにドゥークーの仕事が回る為会っていないので、この姿で会うことが不服で顔をしかめた。

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