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陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10



「女ジェダイよ。お前が逆らったらそこの男じゃなくトグルータどもを一人ずつあそこから突き落すからな。」

看守が指差すのは、この収容所唯一の空気の通り道。
窓ではない。下に穴が開いている。わざわざ作ったのだろう。

「あっちにいっててくれジェダイ!お前たちがいると迷惑だ!」

仕舞いにはトグルータ人にまでこのように言われてしまい、オビワンとエキドナの気持ちはこれまで以上に沈んでしまった。



そして一日に一度の食事の時間。
あれから辱めを受けることはなかったが、何かあるたびに脅されては、エキドナの身体はこれ以上に無い程震えた。

パサパサのパンを一つ、大事に大事につまんでは唾液でかさを増して胃に入れる。
その状況がなんともみじめで、何度も何度もエキドナはため息をつく。

「大丈夫か、エキドナ。」

「大丈夫。オビワンは?」

「私は何ともないさ。」

オビワンは、むち打ちで血のにじんだエキドナの背中を、痛まないよう優しく撫でる。

「こんなに悲惨だなんて思いもしなかった。」

「あぁ。分離主義者はとんでもないことを思いつくものだな。」

「アナキンとアソーカは無事かな。」

「きっとうまくやってるさ。」

そんな話をしていれば、就寝時間へ近づく。
寝る場所というもの実に簡素で鉄の板で作られた3段ベッドである。
勿論布団もタオルケットもなく、座っているだけでお尻が痛くなってくるようなものだ。

「さあ、寝よう。」

勿論肩を寄せ合って寝るわけにはいかない。
しかし、少しでも近くで寝たかった2人は、3段ベッドの一番上で、頭側と足側の壁にもたれかかって足だけを交差させるようにくっつけながら、許された僅か4時間の睡眠をとった。

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