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陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10



収容所と言っても聞こえはいいものの、エキドナ達が連れていかれたのは強制労働施設。
重たい空気が流れ、作業する音と奴隷を鞭で叩く音だけが響き渡り、それによって出される悲鳴は悲惨なものだった。

エキドナやオビワンもジェダイとはいえ、足枷をはめられ、首には逃げないように首輪がはめられている。アナキンもクワイガンが見つけるまでの9年間同じようにされていたと思うと、今弟のように思っているからこそ余計に心が痛んだ。

機械によって砕かれた石炭を担架にひたすら入れる仕事をさせられているわけだが、オビワンもエキドナもすでに気持ちは深く沈んでいる。

「ここは自らの意思を持てないようになっている。すでに影響が出始めている。」

「奴隷制度は本当に撤廃すべきよ。こんなっ…、」

エキドナがオビワンの話に同調していると、背中を強く鞭で叩かれる。
先ほどから思っていたが、エキドナへの攻撃が酷い。
女ジェダイというのは舐められやすいもので、か弱いものだと思われていることが多々あるのだ。
手枷足枷から電気が流れ、脳が痺れて吐き気を催すと同時に、鞭で背中を叩かれては背中の感覚が麻痺してくる。

「やめろ!!彼女に手を出すな。やるなら私にしろ!!」

オビワンがそう言って止めてくれるが彼らには逆効果。

「生意気な口をきくなジェダイ!お前のご主人様は私だ。」

そう言って看守は、トグルータの女性をオビワンの目の前に出してくる。

「お前が逆らって困るのはお前じゃない。お前の大事な大事な植民者とやらだ。にしてもこの女ジェダイは上物だぞ。売ったら相当高く売れるだろう。」

「いいやお前さんよ、そんな上物を俺たちの慰めものにするのはどうだ?恋愛がご法度だというくらいだからきっと"未開通"さ!!」

汚い笑い声が響き渡る。
エキドナはいつかはこの苦しみから解放されることはわかっているが、一瞬でもこの男どもに触れられることが心底気持ち悪くてたまらない。
ちなみに処女でないことはオビワンとエキドナだけの秘密だ。

「やめろ!!!」

「だからお前は学ばないなぁ…。それともなんだ、この女を痛めつけるのが趣味か?」

「……っ、」

痛みに耐えられないエキドナは、息を荒げてなんとか意識を手放さないように意識を保つ。

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