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陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10



「うっ…。」

足をそのまま引っ張られ、背中を地面に打ち付ける。
どうにか立ち上がれないか、頭を最大に働かせたその時。

「うあああああああああっ!」

足に巻き付いている鞭から強い電流が流れ、体に酷い痛みが走る。
まだ戦えているアナキンに、自分のセーバーを投げようとしたがさらなる強い電流に意識を失わずにはいられなかった。




「……かはっ。」

酷い痛みに襲わせて目覚めると、そこは先ほどの場所とは違って船の中だった。

「やめるんだ!意識を失っている。」

「口答えするな奴隷が!」

エキドナはまた背中を踏みつけられると、大体の状況を把握できてくる。
先ほどまで意識を失っていたので、頭がガンガンと痛む。

「立て!ジェダイの女が。」

エキドナが思うに、先ほどの作戦は失敗してどこかにオビワンと輸送されている途中なのだろう。
アナキンが何故いないのかはよくわからないが。
彼らにとエキドナは素直に命令に従った。

そして暗い船の後ろが開くと、大勢のトグルータの植民者がふらふらと立たされていた。

「ケノービ将軍、アイヴァーン将軍。」

偉そうに座っているザイゲリア人はエキドナ達に嬉しそうに声をかける。

「私の施設で向かえる初めてのジェダイだ。教育センターへようこそ。
ジェダイのような強い意志を持っている者は少ない。そしてその強い意志こそが私の一番の敵だ。」

そのザイゲリア人はそう言うとスイッチを押す。

「…!」

そのスイッチで一列分のトグルータ人は奈落の底へ落ちていく。
一瞬でエキドナは殺意がわいたが、何も言えなかった。

「これで分かっただろう?ジェダイ。お前が逆らった時に苦しむのは、お前じゃない。覚えておくが良い。」

その後、彼が去っていくとエキドナ達は蹴られ、収容所へ連れていかれた。
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