• テキストサイズ

陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10


「彼らは共和国の奴隷なのです。ジェダイ騎士団は脆い。我々が壊してやりましょう!」

どうやら盛り上げ上手な女王は、上手くバイヤーを丸め込んで会場を沸かせた。

オビワン、まじでごめん。と思いながらエキドナは、どう切り出すかを考える。
と言ってもなかなか難しい現状であるこの状況にため息が出た。
そうこうしていると、見世物台へアナキンがやってくる。
手に鞭を持っているところを見ると、おおかたジェダイを懲らしめるように言われたのだろう。
願ってもない好機だ。
R2が主賓席にいるため、兵士を何人かやればライトセーバーを取りに下へ行ける。
アナキンがゆっくりとオビワンに近づいている間に、エキドナは周囲の兵士の状況を確認した。

「ジェダイをうてー!!」
「鞭でやれー!」

その野次にエキドナは我慢の限界だったが、どうにか堪えて周囲の兵士8人ほどを倒して早めに見世物台へ移動することにした。

「バイヤーならできるはずよ?その鞭でジェダイを殺しなさい。」

アナキンはエキドナに合図をして、エキドナもそれにうなづく。

「他に選択肢はありません。」

アナキンは鞭で見世物台の兵士を倒す。
エキドナはその瞬間観客席の廊下に立っている兵士を銃で撃っていく。
あまり銃は好まないがこの際仕方ない。エキドナはフォースを駆使しながらも当初想定していた8人よりも多く兵士を倒して大きく一回転しながら、2人が戦う見世物台にジャンプした。

「エキドナ!」

アナキンがエキドナのライトセーバーを受け取って二刀流で戦っていたようで、投げてこちらにセーバーを渡してくれる。

「ありがと!」

エキドナの増援から兵士たちが増え、ぞろぞろとエキドナ達の所へ来る。
ただ相手は鞭。ブラスターと違って予測のできない動きをする。
どうにかセーバーを振りながらも、エキドナはこの鞭に苦戦していた。

「っ…!」

相手が2人までならまだしも、3人以上となるときついものがある。
さらにエキドナの得意な相手の間合いに詰めることが、長い鞭によって叶わないため余計に不利であった。

「やばい。」

どうにか時間をかけて敵を倒すが、エキドナも限界が近づいていた。
鞭に足を取られると視界が反転する。


/ 229ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp