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陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10


ザイゲリアの男は、電気が通っているであろう鞭を取り出すと、従僕を痛めつける。
アナキンが出ないか心配したその時、そのザイゲリアの男を止めているのはアソーカだった。

「いい加減にしたらどう?」

「よくも私に触ったな…!」

だいぶ大人になったアソーカだが、衝動的なことに対してはまだまだこどもだ。
アナキンはそんなアソーカを見てため息をつくと、前へフォローに出た。
エキドナとオビワンは顔を見合わせると、そっとその場から離れる。

「焦ったけど上手くアナキンが丸め込めそうね。」

「あぁ、私達は私達の仕事をしよう。」

共和国が送り込んだスパイの情報通り、アナキンがザイゲリア人と話しているのを横目に、エキドナとオビワンは奴隷売り場の奥地へと進む。
アナキンはこのまま女王の気を引くべく、上手く話をつづけた。

…トグルータの植民者を探し始めて40分程。
本当に大きな市場を展開しているザイゲリア。
羽のようなものが付いた大きなトカゲに乗って彼女たちは回っていた。
あくまでも買い物をしているように回っていると、エキドナは逃げないよう深く掘られた収容の穴に衰弱したトグルータ人を見つけた。
エキドナは、声を出すわけにはいかないのでオビワンのコムリンクを鳴らすと、オビワンは駆け寄った。

「見張りを頼む。下を確認してくる。」

エキドナは気を張って見張りをしていると、オビワンはすぐにトグルータ人を担いで戻ってきた。
エキドナが見つけたのはロシュティ総督。今彼女らが捜している人で間違いなかったようだ。

「他の人は?」

「分からない。総督を逃がさないと。」

オビワンはそういって、先ほど乗っていたものと同じようなトカゲを見つけると、乗っていたザイゲリア人を落としてトカゲをこちらへよこした。
落とされたザイゲリア人の叫び声に周囲が駆け付け、奴隷をどうするつもりだと銃を構えられる。

エキドナは、オビワンに総督を乗せてもらうべくトカゲの鞍に乗ると、総督とオビワンが乗ったのを確認して手綱を引いた。
しかしやはり、スピーダと違って生き物であるオオトカゲは大きく揺れる上にあまり早くない。
「これはまずい」と思ったその時、ブラスターの音が聞こえ、振り向けばオビワンとロシュティ総督が振り落とされていた。


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