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陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10



それから数日。
ジェダイ評議会から物資が届き、エキドナ達はそれぞれの格好に着替えた。

「ザイゲリアは最近人気の星のようだな。」

「人きすぎて爆発したらいいのに。」

「マスターエキドナの言うとおり!こんなのおかしいよ。」

彼女らの目の前にはコルサントよりも多い出入りがあるザイゲリアが見えていた。
操縦していたアナキンは直ちに錆たいかにも分離主義思想の生物が運転していそうな船を着陸パットにおろす。

ザイゲリアの甲冑を纏うと、エキドナは特に女性であり、女性が奴隷商をすることは珍しく気をひかれるため、目を口以外をすべて綺麗に覆われてしまう。
他にも、少し大きめの甲冑に、オビワンと同じくらいの慎重になるようなシークレットブーツを履く。
それでも少し男にしては細いが、中性的な男だと言われればそうも見えてくるくらいにはなった。

「男装初めて!わっくわくする!」

「声でバレバレですよ、エキドナ。」

「わくわくする(精いっぱいの男声)」

「笑わせないでくれエキドナ、連中の前では話さないでくれ。」

オビワンもアナキンもツボにはまってエキドナを笑う。
エキドナに男声は厳しかったようだ。しかもセリフチョイスがわくわくするでは、仕方ない。

「僕は女王の気を引きますから、植民者の捜索を。」

ひとしきり笑うと、アナキンは任務の話に戻る。

「どうやって女王の気を引くの?」

「そりゃ、もう。僕の魅力でですよ。」

「あぁ、そうだな。」

出た出たといわんばかりの声色で、オビワンはアナキンの申し出を許可する。
エキドナはオビワンのほうがかっこいいと思うのだが、アナキンは万人受けするのだ。
いくつかアナキンを使った任務はこなしてきた。
エキドナ自身、オビワンを使った任務にならなかったことはアナキンに毎度感謝している。

「R2、セイバーを預かってくれ。」

一緒に歩いていたR2が振り返ると、3人はセイバーを渡した。
後ろから奴隷役のアソーカが来ていることを確認すると、エキドナらは奴隷王国ザイゲリアの首都へと向かった。

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