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陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10



「スカイウォーカー将軍、惑星を二回スキャンしたがいい結果は出なかった。」

評議会への現状報告。
あれから少し経って戻ってきたアナキンは、負の感情と葛藤しているような様子だった。

「では、首都には誰も居ない?」

提督との通信を評議会が見ており、エキドナのホログラムの左にはシャアクティも居る。
アナキンが提督に頼んだ生命体検出スキャンでは、惑星キロスに誰も居ないそうだ。
誰もが不審に思う上に、それは最悪の事態であることを示唆している。

「消えてる?ありえませんよ。私の種族です。」

「厄介じゃ。ザイゲリアを復活か。」

「どうやらドゥークーを使ってまた奴隷帝国を作ろうとしているようだ。」

エキドナとオビワンは困ったように顔を見合わせる。最悪の事態なのだ。

そう。彼らザイゲリア人は遺伝子に組み込まれているような根からの奴隷商人である。
ザイゲリアは何千年にもわたって奴隷の供給源として栄華を極めたが、ジェダイが奴隷貿易を取り締まったため彼らの繁栄に終止符が打たれた。
だからこそ彼らはジェダイに対して憎しみを持っている。

「そんなこと絶対にさせません。」

「同感じゃ。まずは植民者を見つけなければ、危険な状態じゃ。」

「感じますか?」

プロはヨーダにフォースの導きを求める。

「あぁ、暗黒面をな。奴隷制度は利用されるであろう。シスの勢力拡大にな。」

エキドナは片手を唇に当て、しばらく考え込む。
この任務においてアナキンが心配で仕方ないのだ。
アソーカに任せるといっても、アナキンは自分の憎しみに対しての免疫がない。

「ザイゲリアに行って植民者を探してみろ。そこにいる可能性が高いだろう。」

ウィンドウの指示にエキドナ達は頭を下げると、ホログラム通信を切った。
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