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陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10



その様子を"やらかした2人"は誇らしげに息子を見守るような眼差で見ていた。

「アナキン大丈夫そう?」

「こっちは任せてください。」

コムリンクを繋げば、少し忙しそうな声でそう返ってきた。

「拠点に戻ろっか。」

色々目紛るしかった2人は、なんとなく気疲れをしてゆっくりと歩き始める。
しかし今ここにはクローンたちも居ない。ジェダイも居ない。
2人はなんとなく顔を見合わせると、控えめにてをつなぐ。
外でこんなことが出来るのは、ほんのこのようなタイミングは、
彼女らにとっては付き合って二年で数えられる程度のチャンスだった。

「評議会と通信でもする?」

「それはエキドナが交渉しにいくのと同じくらいまずいな」

「はーい通信しまーす。」

「すまなかった、許してくれ。」

今日は謝ることが多いなと思いながらオビワンは手をつないだままエキドナを見る。
ふふんと、満足そうにしているエキドナが可愛くて、そのままオビワンは軽く頬にキスをした。
この宇宙の中で、宇宙の交渉人と呼ばれたマスターケノービの、誰がこのような姿を想像できようか。
オビワン自身思った以上にエキドナの魅力のツボにはまっていて、抜け出せないのだ。

「こうやって考えると、私一周回ってオビワンより交渉上手いと思う。」

オビワンは自信満々なエキドナをみてふっと笑う。
これ以上ないつかの間の幸せに2人の心は溶けていくようだ。
次はエキドナが、オビワンがしたように頬にキスをする。髭がちくっとして少し痛かったがそれがまたオビワンと接しているという実感が出来て嬉しかった。

お互い笑いあうと、心が満たされ、どちらからともなく手を離してコーディたちの待つ拠点へと戻った。

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