第17章 The Clone Wars.10
がっちりと掴まれてしまい、エキドナが痛みに顔を歪めながらフォースを使うが、痛みで上手くできない。
オビワンが慌ててドロイドの腕をセイバーで切り離すが、身体に食い込むほど掴まれていて切り離すには時間を要した。
その間にもドナーはそそくさと逃げアナキンの言った「やらかし」が起こる。
どうにか起爆前にエキドナからドロイドを離すと、オビワンはフォースでドロイドを外へ放り出し、その瞬間爆発したドロイドに2人は一息ついた。
「アナキン!ドナーがタワーから逃げてしまった!」
「すぐ向かいます!」
アナキンの了解の声を聞くと、二人もまたドナーを追いかけるべくドナーが入って行った穴へと飛び込んだ。
「アナキンに準備させておいてよかった。」
「どういうことだ?」
「お二人のやらかしに備えておきますよって言われたの。」
ブーツの端で減速しながら、真っ直ぐ穴を下へ2人は落ちていく。
「これは会ったら覚悟しておかなくてはならないな。」
「今回は私が悪かった、変にお迎え行かなければ。」
「いいんだ。どのみち私が一人であんな風になっていれば終わっていた。」
「2人のやらかし?」
「あぁ、そうだ。」
珍しくネタにせず謝ってくるエキドナにオビワンは本心を言う。そして、さらっと安心するようなフォローをしてくれるオビワンがエキドナは本当に大好きだ。
「それにしても、ドロイドに抱き着かれるのは初めてよ。」
「引き離さないほうがよかったか?」
「勘弁して。サルーカマイで泥酔したマスターケノービのお話でもしてあげようか?」
「参った、参った。あの話はもう掘り起こさないでくれ。」
サルーカマイでオビワンが泥酔してエキドナに甘えまくった話がある。
それ以降オビワンは酒を限度を決めて飲んでいるが、それでもエキドナに掘り起こされてしまうのだ。
そうこうしているうちに穴を抜けプラットフォームに着地したが遅かったようだ。
既にドナーは船を出しており、逃がしてしまったと顔を見合わせる。
しかし、彼女たちの元パダワンは優秀だ。
「アナキン、、、」
アナキンはアソーカを連れてウォーカーで地上のぎりぎりまで行くと、ウォーカーを乗り捨ててドナーの船の上にフォースでジャンプして着陸した。
「頼れる弟子だよ。」
「本当ね。」