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陽の沈む夜に。

第1章 The Phantom Menace



「…そう!!入浴の間もすぐ外でガンレイを待って居なきゃいけなくて、ついてったら「私の裸を見る気か?!」って怒られたの!おかしいと思わない?誰が見ると思うのよ。」

 懐かしい友の話から、今まで行った綺麗だった星、辛かった任務と色々話した中で、エキドナは世界で一番つらかった任務「ヌートガンレイの監視」の話をし、そのエピソードにオビワンはツボに入るほど笑った。

 なんだか、12年前の2人に戻ったようでお互い嬉しかった。
クワイガンが常にいる2人は、常にジェダイナイトとパダワンという上下関係の壁がある。
今も敬語という壁があるものの、和気あいあいと笑いあって話せたその楽しさは2人の氷の壁を溶かしていった。

お互い、ころころと変わる表情に、必死に説明しようとする身振り手振りに、楽しそうに細める目、全てに惹かれることが嫌でもわかる。
これ以上進んでは駄目。そうお互いの脳が指令を出すものの2人のお喋りも気持ちも止まらなかった。
最初は、すっかり変わった幼馴染の容姿が気になっていただけなのかもしれない。
しかし、今はそれだけとはいい難いなにかが2人の間に生まれていた。



話がひとしきり終わって笑い疲れた深夜、2人のコムリンクから通信が入った。
それはクワイガンからであり、2日3日ほど帰れなくなることと、
とある少年に船を賭けて勝ったら部品を提供してもらえる事。負けたら女王の船を差し出す。という内容だった。

「計画が失敗したらどうするつもりですか、マスター?当分ここから動けなくなりますよ。」

「だが、助けを求めるには危険が大きすぎる。それに、動かない船があってもどうにもならんだろう。それよりもあの少年には何かがある。」

オビワンが抗議したものの、一方的に切られてしまった通信はオビワンに大きなため息をつかせた。

「マスターはいつも博打打ちなんです。」

「クワイガンらしいね。」

エキドナはそんなオビワンを見て笑う。

「言ってることが正しいのは分かるんです。尊敬もしています。でも…。」

「大丈夫よ。クワイガンはちゃんとオビワンを見てるし、しっかり考えてる。」

オビワンを座高分見上げるエキドナは、伝わるようにしっかり目を見て話す。

「分かってます…。」

「卒業も近いよ、きっと。」

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