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陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10



「エキドナ、爆弾を全部解除しました。」

「ナイス。私はオビワンの様子見に行ってる。」

「そんなことだと思いました。」

「面倒なことになってるに一票。」

「僕もそっちに賭けますね。」

「やっぱりそう思う?」

ぐんぐんと大きな建物を上っていく中。長い長いエレベーターにそわそわとしてしまう。

「では僕はお二人のやらかしに備えておきますよ。」

「私じゃない。オビワンがやらかすの。」

「オビワンに言ったらそれ同じこと言いますよ。」

「はいはい。それじゃ行ってくるね。」

最上階まであと少し。ライトセーバーを付けていることを確認すると、エキドナは息を整えた。

「こんにちは皆さん。 …え?」

エレベーターの扉が開けば、そこには整髪料で整えた髪を乱して横たわるオビワンに、なにやらドロイドと通信しているドナーがいる。
横には補助ドロイドもおり、少々強引な引き延ばし方だなと思った。
そう。彼・彼女らの共通認識として爆弾解除の話が出てからオビワンの交渉は「爆弾解除の時間稼ぎ」に変わっていたのだ。

「ジェダイめが!!やりおって。」

ドナーはエキドナを睨みながら通信機を踏みつける。どうやら爆弾をすべて解除したことが伝わったようだ。
起爆のボタンを何度も押しながら憎しみでいっぱいの顔をするドナーは、起爆装置すら壊してしまう。

「エキドナにしてはずいぶん時間がかかったな。」

「帰っていい?」

「あぁ、許してくれエキドナ。」

エキドナがオビワンの乱れた髪を整えてあげると、2人は横に並んでドロイドをフォースで握りつぶす。
オビワンは、自分のライトセーバーをフォースで引き戻すと、顔をしかめているエキドナになんのことだかと恍けた顔をした。

「マスターエキドナのお説教は後にして、降伏について話そうか。もう一度。」

「爆弾ならもう一つ残っている!!」

諦めの悪いドナーは、補助ドロイドの方へ駆け寄ると背中のボタンを押す。

「アー、ヒドスギルーー。」

エキドナもオビワンも、とてつもなく嫌な予感がした瞬間そのドロイドはこちらへ向かってくる。

「ヤメテー、ヤメテー、、」

ヤメテーと言いながらもこちらに向かってくると、エキドナの身体をがっしりと掴む。

「え、いやちょっと、うそ。」

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