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陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10




「将軍奴らです!北にひと中隊程度います!!」

いきなり入るコムリンクにコーディと顔を合わせると、すぐに北側へ向かう。
どうやら潜伏部隊がいたようだ。爆発箇所とはタワーを挟んで向こう側から既に聞こえるブラスター音に、エキドナは全速力で向かった。

「性格がとっても悪い事。」

エキドナはライトセーバーを起動すると。状況を見てため息をつく。
爆発で使える兵士を減らしたのち急襲。分離主義者が考えそうなことだ。

「私を盾に前線をあげよう。」

エキドナはそういって大きく何度かジャンプして最前線に到達する。
やはり最前線でジェダイがライトセーバーを振るうと前線の上がる速さが格段に上がる。
エキドナはスカートをふわりと広げながら美しくライトセーバーを振るう。その姿はシャアクティとうり二つだ。
しなやかで美しく。目を奪われそうになるほど華麗な動きで、まるでワルツを踊っているようだ。

「まずい。」

しかしワルツも途中で途切れる。エキドナは後ろにジャンプすると大きな爆発を回避する。

「たこよタコ。」

正確にはドワーフ・スパイダー・ドロイドというドロイド。タコというより蜘蛛だ。大きなブラスターキャノンを搭載しており、だいぶ厄介なドロイドである。

「コーディ維持任せた!」

コーディに前線の維持をお願いすると、エキドナは足をかがめて踏ん張ってドワーフドロイドの頭上まで飛んだ。
真上から一気にライトセーバーを突き刺すと、念のためぐりぐりといろいろな回路を手の感覚で焼き焦がす。
システムダウンした音がすると。飛んでくる他のドロイドのブラスターを打ち返しながら元の位置へ戻った。

~~

「GO GO GO!!」

あれから10分もしないうちに一網打尽にされたドロイド軍は、他に居ないかの先遣隊に骸を踏みつぶされていて、エキドナ達一行はビルの下まで戻った。

「残っといて正解だったね。」

「お見事でした。」

「コーディは拠点をまたお願い。何かあったらすぐに連絡して。」

「将軍、どこに?」

「想像はつくでしょ?」

「了解です。」

エキドナはコーディに手を振ると、先ほどオビワンを押し込んだエレベーターに乗り込んでテキトーに最上階のボタンを押してオビワンの元へ向かった。
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