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陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10



「問題ありません。分離主義者の船は居ません。」

惑星キロス圏内。一行を乗せたスターデストロイヤーは、分離主義者が防衛線を張っていない事に不信感を抱き、調査に行かせたが分離主義者の船がいないと報告が入った。

「マスターヨーダとの通信から10日経ちます。遅すぎないと良いですが。」

「レックス。上陸しよう。」

「イエッサー。」

なにか違和感の感じる分離主義者の動きに、エキドナは顔をしかめる。
しかし顔をしかめたところで何も変わらないので、オビワンと同じガンシップに乗ると、中に用意されていた二人乗りのスピーダを目の前にどっちがどっちに乗るかの話を始めた。

「私が運転しようか?」

「流石にスピーダは運転できるぞ。」

「ほんとに?」

「それに、奇襲することがあればエキドナのほうが適任だ。」

「心配だなぁ。」

冗談で言っているので、エキドナは笑うと攻撃側の補助席に乗る。
オビワンが運転席に乗ったところでガンシップが地上に到着した。

「行くぞ。」

「楽しみ。」

スピーダに乗った戦闘や、こういう派手にドロイド軍と戦うことが好きなエキドナはとてもワクワクする。
ガンシップのドアが開くと、オビワンがぎゅっとスロットルを回して前へ出た。

ウォーカーたちを筆頭に、軍が前進を始めると隣のガンシップから出てきたアナキンとアソーカとタイミングを合わせて前へ進んだ。

「綺麗ね~~~。」

「今日は残念ながら観光がメインではないぞ?」

「今日も、ね。」

しかし、綺麗な風景の中静かすぎる。まるで誰も居ないようだ。
分離主義者はその星を支配しいつも通りの生活はさせるが、交易を制限したりドロイド軍を駐留させたりする。
それなのに植民者も、ドロイドも、なにも音もしないのだ。

「静かすぎない?植民者の姿も見えないし。」

「隠れてるのかも。」

「隠れててもらいたいね。戦闘になったとき仕事がやりやすからな。」

アソーカとアナキンの会話に、オビワンも入る。

「あんまりいい兆候じゃない気がする。ドロイドは躊躇なく植民者を盾にするよ。」

「植民者はどこかにいる。街の中心に行こう。」

アナキンの声に急加速すると、エキドナは速さに耐えられるようにぎゅっと力を込めた。

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