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陽の沈む夜に。

第17章 The Clone Wars.10



シーズン4 11話 消えた植民者

平和の惑星!
植民惑星キロスは武器のない社会を形成していた。
彼らは戦いより芸術や美を追求していたのだ。
しかしクローン大戦によって、平和を愛する世界も変貌を余儀なくされていた…


ビーッビーッ

クレルの一件が片付き、評議会に頼まれた重要報告書の大量の書類をもって向かったのは、パティアの部屋だった。
オビワンとの一件で彼女にはたくさん世話になった。
だからこそ礼を言うために服もまだ汚れているが、彼女の部屋に寄ったのだ。

「パティア!」

女性らしい飾りつけが施されている彼女の部屋は、なんだか甘い香りがする。
ジェダイとしてはいい顔をされないが彼女だから許されているのだろう。

「エキドナ!どうかしたの?」

さあ入ってと彼女に誘導され部屋に入ると、その甘い匂いはさらに強くなった。

「この前のお礼が言いたくて…何も持ってきてないけど。パティアのおかげよ。本当にありがとう。」

「なんだそういうこと!また何かあったのかと思ったじゃない。」

「パティアはどこまでも優しいね。」

「そんなことないよ!聖堂内で私の相手をしてくれる人なんてエキドナしかいないよ。私こそありがとう。」

そんなことを言われてしまってはなんだか照れ臭くなってきてエキドナは自然と笑みがこぼれた。
何か飲むかと聞かれやんわり断りながら、今手に持っている膨大な量の資料を見せると、パティアは何か察したようにカップを戻した。

「さっき帰ってきたばかりなのに。」

「今回は少々厄介なのよ。マスタークレルわかる?」

「うん。あの汚い人でしょう?」

ドストレートに何の悪気もなくそういうパティアに吹き出しながらエキドナは話を進める。

「彼が分離主義者についたの。クローン達を身内同士で戦わせたり、酷かったの。」

「えぇ…そんなひどいことする人いるのね。それの報告書ってことね。」

「そうなの~~、公文書館に遊びに行くかも。」

「あーーー、私ガンシップの整備に配属されたの。私自身はしないけど市民の働きに来る人の総括。また飛ばされたけど今回は偉い人になった気分!」



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