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陽の沈む夜に。

第16章 The Clone Wars.9



「ありがとう。空爆お願いね。」

「了解です将軍。」

オッドボールにシグナルが出ているであろう休憩地点で降ろしてもらうと、施設の中へと走った。
この時レックスやハンフリーを一ミリも疑わなかったのは、エキドナ自身のクローン達への圧倒的な信頼からだった。
施設に入るなり、セイバーを振り回すクレルを見つけ、クローンを切り殺そうと振り下ろすセイバーを寸でのところで止めた。

「…!アイヴァ―ン!!!」

「前から嫌いでしたが、やっぱりそういうタイプなんですね。」

「俺もお前が嫌いさ。ニコニコ愛想振りまいて実は売女なんだろ、だから評議会に気に入られてる。」

「じゃあそんな私に負けるわけないですよね、?私が身を売ってのし上がってきたなら。」

「将軍はそんなんじゃ…!」

遠くてハンフリーの否定する声が聞こえるが、今は可愛い可愛いエキドナの部下を裏切り傷つけたクレルに腹がったってしょうがなかった。
狡いことにダブルブレードライトセーバーを両手で操る彼だが、暗黒面が付け入った彼の攻撃は実に雑で隙だらけであった。
聖堂の中ではだいぶ有名な彼であるが、戦ってみれば案外強くなく、強力なフォースユーザーであると聞いていた故に彼自身の傲慢が如何に自身を曇らせているのか、手に取るように分かった。

攻防は長くは続かず、彼が背を向け倒れこんだ隙に、フォースで手を動かないよう固定し、ハンフリーとレックスに手錠をはめさせた。

「将軍……助かりました。」

「よく私の普段用のコムリンクが思いついたねハンフリー。」

「軍用だと届かないと思って、でもやっぱり応答があったのは5分後とかでした。」

「これだけ離れてるとね。にしても、間に合ってよかった。負傷者はガンシップですぐにデストロイヤーまで運んで。」

「みんなまだ体力は残ってる?」

「はい!将軍の命令であればなんなりと。」

「あと少しでオビワンが陥落させられそうなの。手伝ってくれる?」

「クローンなんかと馴れ合いやがって…。」

「そこのゴミも一緒に。レイシールドで囲って。」

ゴミを見る眼で手錠をされて起き上がれないクレルを見ると、長距離通信機を取り出した。

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