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陽の沈む夜に。

第16章 The Clone Wars.9



「生きとし生けるものに敬意を払うのがジェダイ。そんな人ジェダイじゃないよ。
マスタークイルはあまり丁寧な人じゃないと聞くけど…ここまでなんて。腐ったもんだね。
この戦争も悪い意味で終わりは近いよ。」

「そんな将軍。俺たちはそのために生まれたんです。死ぬ覚悟はできています。」

「死ぬ覚悟は私も同じ。でもあなたたちはコマじゃない。あとでハンフリーに配属を私の隊に変えてもらうよ。」

「…将軍。」

「大丈夫。少々遠回りしても敵は私に勝てないから!」

そんなことを言って笑うと、カスケード達の緊張は解けたようで、小さな声でもう一度鼓舞していた。
宣言通り地下を通り、地上に出ると、裏に気をそらすようエキドナらの作戦を始めた。
最初は遠距離武器で狙撃し、一人ひとり砲台手などをやっていく。
そして気が散っている間にエキドナら含む3名が奇襲。
少しずつ少しずつ首都本部の守りを減らしていった。

それもほんの少しずつだ。
これを2時間かけてゆっくりゆっくり行うことで、敵に恐怖心と圧を掛ける。
タブレットを見れば、アナキンからクレルに変わった501部隊は予定より早く地点を通り過ぎ、首都へ向かっており、オビワンはあと少しのところで足止めを食らっているようだった。

上手いことエキドナらの策略がはまっており、エキドナが一回一息つくと、なにやらエキドナの戦地用でないコムリンクに通信が入る。
通信には”ハンフリー”と書いてあり、すぐに応じると、なにやら意味の分からない状況のホログラムが映し出された。

クローン兵がクレルに銃を向けているのだ。

「これは…、将軍。どういうことでしょう。」

「レックスやハンフリーが反逆何てするわけない。」

エキドナはそれだけ答えると、すぐにオビワンと空爆部隊のオッドボールに通信を取る。

「こちらエキドナ。501大隊が危ない状況なので向かいます。オッドボール迎えを。」

「イエッサー。」

軍用空爆機なだけあり、ほんの一瞬で到着すると、エキドナはカスケードに後の動きは全部任せ、501大隊のもとへ急いだ。

「オッドボール。クレルが逃げないように、この地帯を空爆の火の海で囲って。」

「クレル…将軍?い、イエッサー!」

普段冷静沈着な彼がとても驚いたようすでそう答える。

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