第16章 The Clone Wars.9
「口を挟むようですが将軍。俺が入れておきました。」
「えっ、あの時の話覚えてたの?」
口を挟んだハンフリーは高らかにそう言う。
そう、エキドナがカミーノを離れてマンダロアに向かう途中。
彼女が何度も何度も話すファイブス含むドミノ分隊のことを覚えており、彼のコマンダー権限で彼をエキドナの近くにおいてくれたらしい。
「俺の分隊に空きがなかったもんで。せめて501にと思って入れておきました。」
「さすがハンフリー!コーディ、ファイブスにこれが終わったら私のところに来るように伝えておいてくれる?」
「わかりました。将軍。」
「さあおしゃべりはここまでだ。またあとで会おう。」
「うん!気を付けてね。」
オビワンを送り出すと、すぐにエキドナの隊の分のガンシップが到着する。
「将軍、連絡は空爆部隊が中継します。周波数は59781です。」
「59781…おっけい。じゃあカスケード頑張ろうね。」
「お前ら聞いたか!やるぞ!」
カスケードの鼓舞に、工作部隊30名が次々に声を上げ、
それと共にガンシップのドアが閉まると戦地へと飛び立っていった。
ほんの一瞬で目標地点まで到達すると、エキドナはタブレット端末を見て戦況を見る。
「アナキンのところ相当大変そうね。よく見張っておいて。」
「はい。」
「私たちはまずここの地下道を回って大回りをする。その間一番最後の列の人はリモート爆弾をセットしておいて。」
「イエッサー!」
「将軍、地下道を回っていては時間がかかります。」
「でも地下じゃないと犠牲が多くでちゃうかもしれないよ。地下を回ろう。誰も死なないように。」
エキドナが当たり前のことを言うとカスケードは驚いた顔をする。
その驚いた顔にエキドナが逆に驚いてしまい、それがどういう意図なのかエキドナは恐る恐る聞いた。
「いつも誰についてる?」
「クイル将軍が多いですが、様々な将軍に着きます。」
「みんなこの場合地上を通るの?」
「はい。生き残ったのが俺たちです。」
「……嘘でしょ。」
「将軍皆さんそうとは限りません。しかし、大体この場合地上を通って早さを求められます。」