第16章 The Clone Wars.9
「急な割に随分と大掛かりな作戦ね。」
「共和国軍のルートにある星なので仕方がありません。」
「今回ハンフリー達はアナキンと一緒に501にいくんだよね?」
「そうです。その代わり、215きっての精鋭工作班を用意しましたよ。」
「アークトルーパーのカスケードです将軍。隠密行動において彼の前に出るものはいません。」
「カスケード、よろしくね。」
「お会いできて光栄です将軍。」
自分のデストロイヤーからオビワンのデストロイヤーに写るガンシップ。
その中で、今回一緒に任務を行う彼らにエキドナは挨拶をしていた。
「さて、着きましたよ。カスケード、お前らは先に行け。」
ハンフリーは窓の外をみて思いついたようにそう言う。
「イエッサー。」
カスケードらが走っていったのを見送っていると、エキドナは愛しい人の影が見える。
出撃前でこのプラットフォームにはだれもいない。
「どうぞ、これが望みだったでしょう?」
「もう、ハンフリー…。」
3週間ぶりだろうか。
向こうにはコーディが居るが、コーディとハンフリー公認のカップルであるオビワンとエキドナは、誰もいなくなったのがわかると駆け寄って近くまで寄った。
「会いたかったオビワン。」
「私もだよ。」
ふわりと頭を撫でられ、エキドナは幸せでいっぱいの気持ちになる。
「あんまりゆっくりしてる暇ないよね。作戦はハンフリーから聞いたよ。」
「それなら話が早い。エキドナの援軍さえあれば片はつきやすいだろう。やっと任務が終わったのにすまないな。」
「大丈夫。さっさと終わらせよ。」
戦闘待機しているプラットフォームに向かっていると、2人の話が切れたタイミングでコーディが口を開いた。
「将軍、ファイブスを覚えておいでで?」
「ファイブス!覚えてるよ。どうかしたの?」
「今回の作戦でレックスの補佐をしています。先ほど将軍のお名前を聞いて喜んでいる様子でした。」
「レックスの補佐ってことはアークトルーパーに?」
「はい、将軍。しかも501大隊に。」