第12章 The Clone Wars.6
あれから二度寝をして昼だろうか。
照りつける日差しに日焼けを気にしていたのももう12年前。
懐かしさを感じながら服を整えていると、オビワンが後ろからエキドナを抱きしめた。
「もう少しこうしていたいな。」
「もう時間ないの?」
「休みを一日しか取れなかった。そろそろ戻らなくては。」
「ずっとこうしていたいのにね、」
窓の外で暑い中歩き回り、商いをするタトゥーインの住民を見て、ジェダイであることを忘れていたのに気づく。
「私も帰ろうかな、」
2人がジェダイをやめて逃げられるのは、もう今しかないだろう。
今を逃せば、この戦争から逃げることは一生できない。
しかし、こうしていられたらという願望はあれど、2人に銀河を捨てて逃げるという選択肢は一ミリもなかった。
名残惜しくも荷物をまとめると、受付で料金を支払い、タトゥーインを出ていく。
「いつかアナキンとアソーカと4人でゆっくりしに行きたいね。」
そんなことを言いながら2人はコルサントまで会話を切らすことなく帰っていった。