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陽の沈む夜に。

第12章 The Clone Wars.6



エキドナが評議室を出て一番最初に向かったのは、友人パティアの部屋だった。
誰か人に会っていたかったのだ。
インターホンを鳴らすとすぐに出てきたパティアは思いもよらぬ友人の訪問にドタバタ音をさせながら迎え入れると、ここはなんだからと外出しようとエキドナに提案した。
このようにエキドナが女性同士で出かけるのは一生のうちで初めてで、どうしたら良いのかわからず、終始ソワソワしながらパティアと初めて外へ出た。

各自の運転で、コルサントでは彼女のリフレッシュにならないだろうと提案されたナブーへ向かった。
エキドナは、持っているジェダイローブの中でも一番余所行きのものを選んだつもりだ。
これではなんだか…。
これではなんだか普通の女の子のようじゃないか。エキドナはそう思ってしまった。

「アイヴァ―ン将軍ですか!」
「えぇ、そうです。」
「貴方は銀河の英雄です!尊敬しております!!」

ナブーで生まれた英雄と持ち上げられているエキドナは、行くところで声を掛けられてはパティアに「英雄は大変ね」とじとじとした目で見られた。

「それでね、マダムジョカスタに怒られたの!私って怒られる天才だと思うの。」

「本当にパティアは面白いミスするね、どうしてかな。」

上手く返したつもりでいるが、エキドナの頭に浮かぶのはオビワンの顔。声。姿。
パティアとの会話は楽しいのに、彼のことが頭から離れなかった。

「エキドナさ、」

「え?うん。」

「マスターケノービと何かあったでしょ。」

「……。」

上手い口実を述べるのはうまいのに、核心を突かれたエキドナは何も言い逃れできずに身体を硬直させる。
きっと顔は引きつっているだろう。もう何も言い逃れできない。

「まぁ、はい。うん。はい。そうです。」

「だろうね!マスターケノービの話一つもしないもん。」

「あぁーー…。」

バレてしまったことにエキドナは立ち尽くすと、近くにあった池の畔までパティアに背中を押される。
そして座らされると、エキドナは目覚めてからあったことを洗いざらい話した。

「…なんか、私安心したよ。」

「どうして?」

エキドナの問いに、パティアはゆっくりと話し始めた。

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