第12章 The Clone Wars.6
そのまま、一度も振り替えることなくファイターに乗り込むと、オビワンの居る船から遠く離れていく。
そしてエキドナの口からは自然とこんな言葉がこぼれていた。
「不思議ね。どうして人はすぐに守れない約束をするのかな。
人の心を繋ぎ止めるものなんてどこにもないと最初からわかってたはずなのにね。
ねぇ、R10?」
なんでもR10に話しかけていたエキドナは、R10の返事がないことにまた一層の孤独を感じる。
「私、何やってるんだろ。」
彼女らはもう
喧嘩する事も
やきもち焼く事も
話すことすらできない
会いたくなっても
息が出来なくても
お互いの名前はもう呼べない。
負の感情で虚ろな目をしたエキドナは、ぼーっとしたままコルサントへ帰還する。
久しぶりのコルサントは大雨で、余計感情が滅入りながらもジェダイ評議室の扉を叩いた。
入室の許可が出ると、評議員の真ん中まで足を進め、エキドナはいつものようにお辞儀をする。
評議は終わっているようで、そこにいるのはウィンドゥとヨーダのみであった。
「アイヴァーン。一人か?」
「はい。やはり本物の敵を相手にしていると疲れが出てしまって、事態は収拾したので先に聖堂に帰ってきました。せめて報告だけでもと思いこちらへ参りました。」
「報告ならいい。すでにスカイウォーカーから受けている。」
「そうなのですね。それでは私は…。」
「待て。」
評議室から去ろうとすると、ヨーダに呼び止められる。
エキドナはなんとなく何を言われるかわかっていた。
「はい。」
「お主のフォースが曇っておる。なにかあったな?」