第12章 The Clone Wars.6
「アイヴァーン将軍。補助ドロイドは必要ですか?」
「帰るだけだから大丈夫。ありがとう。」
タブレットでファイターを使用することを設定しているとクローンが気が付いて寄ってきてくれる。
断ったエキドナからクローンが離れていくが、それと共にフォースが他のフォースを感知する。
それが誰か分かったエキドナはタブレットの操作を早める。
しかし、タブレットの操作が終わりファイターへ向かう頃には、そのフォースはエキドナの周りを漂う程に近くなっていた。
しかしエキドナは振り向かない。
振り向いた先には彼が居るのだ。
「エキドナ。」
大好きだったオビワンの声。
自分が戦いながらなんとなく導き出していた結論に、心臓が握りつぶされそうだったが、エキドナは覚悟を決めて口を開いた。
「オビワン。」
.
「エキドナ?」
.
「別れましょう。」
背中を向けたままエキドナはそう告げる。
オビワンの表情はもちろんわからないが、負のフォースがオビワンの悲しい感情を伝えてくる。
勿論エキドナの唇も、手も震えている。目頭は熱を帯びるが、エキドナが出した最善の答えはこれだった。
これは、自分のためでもあり、彼のためでもあった。
エキドナのならすブーツの音。そしてエンジンをかけ飛び立っていく音。
全てが彼の心を壊していく。
飛び立って静かになったプラットフォームを取り残して
エキドナはジェダイとしての道を選んだ。