第12章 The Clone Wars.6
一方、どうにかオビワンを脳内から追い出したエキドナは、先ほどの小さな暗殺ドロイドにもう20分は囲まれていた。
「アナキン貨物の一個上のエリアが酷いことに!」
「僕のほうもです!逃がしそうですか?」
「それはなさそうだけどR2を貸して!」
「あ、エキドナ。オビワンからシグナルです。レックスを向かわせるので任せても?」
「大丈夫。早く向かってあげて。」
わらわらと溢れ出てくるドロイド。
レックスとR2が援護につくと少しは楽になってエキドナは肩の力を抜いた。
「将軍、貨物エリアは殲滅したようです。」
「あとはここだけね。」
終わりが見えてくると、エキドナのやる気も上がってまたドロイドの討伐に精が出た。
「R2、スキャンして。」
やがて、ドロイドが見当たらなくなるとスキャンでダブルチェックして、ドロイドの退治が終了したことに胸をなでおろした。
「アナキン、こちら終了。」
「マスター、今ちょうどこっちも終わりました。裏切り者は倒しましたよ。」
「よかった。…ねぇ、アナキン。」
「分かってます。貴女には時間が必要だ。」
「ありがとう。最高議長によろしくお伝えを。」
エキドナはアナキンと通信を切ると、颯爽とした足取りでプラットフォームへ向かう。
部屋に置いておいたR10が気がかりではあったが、すぐの復帰は難しい。
今は聖堂に戻ることだけを考えて最低限の荷物を持った。