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陽の沈む夜に。

第12章 The Clone Wars.6



絶叫しながらもしっかりとセイバーを起動するエキドナ。R2がライトを最大まで照らすと、そこにはちょうど開いていたコンテナにぴったり入りそうな、蜘蛛のようなドロイドが待っていた。

「僕一人で行けます。他を!」

「了解。」

エキドナはそういって貨物船の天井に下がっているパイプへフォースでジャンプしてぶら下がる。
暗くてよく見えないが、よく目を凝らすと後ろから一体向かってきているのに気づいて、エキドナはそのドロイドの頭の部分へと大きくジャンプした。

しっかりと頭に着地して、脳天をぐさりとセイバーで貫くと間もなくしてそのドロイドは壊れた音がする。
しかし貫いた脳天の周りにある沢山の穴に不信感を抱いた。
ふと、エキドナが周りを見渡すとそこには、電源の切れたR10が居た。

「R10?!」

R10の回路は焼かれていて、修理が必要なようだった。
R10の非常用電源を入れて修理ドロイドを呼ぶと、エキドナは後ろから迫る違和感にセイバーを起動して振り返る。

「気持ち悪ううううう!」

そこには先ほどのドロイドの小さいものが数百体もカサカサと蠢いていた。
本当にこういう気持ちの悪い(足がいっぱい生えて気持ち悪い)ものが苦手なエキドナは、悲鳴を上げながら必死に小さなドロイドをすべて切った。

「R10元気になってね、ごめんね気づかなくて。」

ちぎられてしまったR10を撫でると、エキドナはアナキンのもとへ向かう。

「アナキン、これって。」

「はい、最悪です。一体オビワンのほうへ向かったので報告しました。」

「ありがとう。にしてもこれ誰が"持ち込んだ"んだろう。私、公爵の居る階の一個下あたりを調べてみる。
今乗っているのは私達ジェダイに、クローンに、……元老院議員。アナキン、積み荷の目録を調べてくれる?」

「分かりました。また報告します。」

「よろしく。」

エキドナは小走りでアナキンのもとを離れ、上の階へと急ぐ。
しかし、上層階にはまったく異常もなく、なにか形跡があるようには思えなかった。

「うーーーん。何かがおかしい。」

フォースを張り巡らせてもまったくわからないこの階層。しかし、なにかあったらいけないが、公爵に顔を見せるわけにもいかないエキドナは、すぐに上の階へ守りに行けるように待機をするほかなかった。

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