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陽の沈む夜に。

第12章 The Clone Wars.6




「でもその女侯爵に気持ちはないんでしょう?これじゃあエキドナが可哀想です。」

「可哀想?」

「数か月一人でいて、やっと会えた貴方と喧嘩した。」

「どういう……。」

「そのまんまの意味ですよ。半年僕らと会えてなくてやっと会えたら除け者扱いですよ?普通に傷づきますよ。」

オビワンは何となくエキドナの気持ちが察せてきて口を紡ぐ。
すると、その静寂の中にアナキンのビーコンが鳴った。

「アナキン?R2の様子がおかしいの。レックスの部下2人と連絡も取れてない。」

「分かりましたマスター。すぐ行きます。」

「もうエキドナは割り切ってるみたいですよ。早くしないと恋人だけでなく友達としてすら関わらなくなります。」

「アナキンだから彼女は私のものではない。」

「もういいですよ、僕はR2の所へ行きます。」

「私も行こう。」

「貨物デッキで何があったにせよ、僕とエキドナで充分です。マスターはそこで頭でも冷やしておいてください。」

ついてこようとするオビワンを払いのけると、アナキンはエキドナのもとへ向かった。



「マスター?」

「アナキン?」

「はやくこっちに、大型コンテナが開いてる。」

アナキンがエキドナへ駆け寄ると、エキドナよりも背の高い大きな木箱コンテナが開いていた。

「誰かが持ち出したのか。」

「はたまた自分で開けたのか。」

どう考えても怪しいこの状況にアナキンはすぐコムリンクでオビワンと連絡を取る。
アナキンが報告をしている間に、エキドナはクローン達へ指示をした。

「散開して周囲を捜索してくれる?」

「了解です。」

クローン達を見送ってアナキンと捜索を始める。
R2も同様に動いていて、エキドナはR10の姿を見ていないことを思い出した。

「レッドアイ?」

その話をアナキンにしようとしていたところ、目の前に雰囲気の違うクローンがぬっと暗闇から現れる。

「え、ちょっと脅かすのは勘弁してよ。」

実はあまり不気味なものが得意でないエキドナは、アナキンを盾にして一歩下がる。
エキドナがセイバーに手をかけたその瞬間、レッドアイとアナキンに呼ばれたクローンがこちらへ一直線に投げられた。

「ぎゃあああああ!!」

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