第12章 The Clone Wars.6
ハイパースペース独特の星々が流れていく光景をぼんやりと脱力したまま眺める。
思い出すことはオビワンの事ばかりで。
彼以外に触るのはエキドナだけだと思っていた彼の髭や頬を、いとも簡単に触るサティーンに腹しか立たない。
これがジェダイが恋愛を禁止する理由だとわかっている。しかし、この感情を止めることはできなかった。
30分程ハイパースペースを飛んでいると、アナキンから連絡が入る。
「アナキン?」
「オビワンから連絡がありました。ものすごくピンチらしいです。」
「え?」
「相当やばい奴みたいなので今から戻ってこれますか?」
「分かった。R10マンダロアへ最短ルートで戻って。」
軍用ハイパースペースは、こういう時便利である。
すぐに折り返してマンダロアへ向かうと、アナキンと通信を切った。