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陽の沈む夜に。

第1章 The Phantom Menace



 生まれてすぐに親元を放され、「恋愛は御法度」「恋愛すれば農場行き」と学んで育つジェダイ。
その危険な蜜の誘いに誘われて聖堂を後にしたイニシエトを、エキドナもオビワンも目にしている。
一度、恋愛に目がくらんで逃避行したジェダイの男女を探す任務をエキドナはパダワン時代に経験している。

しかし、エキドナはオビワンに、オビワンはエキドナに。互いに意識をしてしまっている現状である。
それもそうだ。恋愛のしたことのない25歳と22歳。ジェダイでなければ恋人がいたであろう年齢だ。

エキドナは、この何故か照れてしまう自分を現実に引き戻すと、熱を持ってしまった手を意識しながらもライトセーバーの仕舞って、女王たちの船にローブをたなびかせて向かった。



 それから、すぐに船は離陸したが、敵にシールド発生装置をやられてしまいパワーが落ちつつあった船をR2-D2というアストロメクドロイドが一人で修理し、窮地を逃れたことから称賛を受けた。
しかし、コルサントへの道はまだまだ遠のく。

「コルサントまでたどり着くにはパワーが足りません。ハイパードライブが漏電しています。」

機長の報告に、エキドナ達は任務終了が遠のくことを察する。

「どこかに着陸して船の補給と修理をする必要があるな。」

「ここはどうでしょうマスター。タトゥイーンです。辺境の小さな貧しい惑星ですが。通商連合もそこにはいません。」

すぐにオビワンが探した座礁には、赤茶のいかにも砂漠でおおわれている星が映る。

「確かな根拠はあるのですか?」

女王護衛隊長のパナカは怪訝そうにクワイガンへ問う。

「ハットが支配する惑星だ。」

「陛下をそんなところへお連れすることはできません。ハットは悪党です。もし見つかれば…。」

「いや、それは連合が支配する星系に着陸しても同じことです。でも、ハットは女王を探しているわけではない。その点は我々に有利だとおもいませんか?」

うだうだと否定するパナカに我慢ならなくなったエキドナは2人の会話に口を挟んだ。
あからさまに嫌そうなパナカを連れてクワイガンは女王の前に行くと、これからいくタトゥーインについて説明を始めた。

その間、真面目なオビワンはタトゥーインについて調べ、隣でエキドナはその様子を眺めた。

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