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陽の沈む夜に。

第11章 The Clone Wars.5



それから幾日も経った。
ドミノ分隊だけでなく、色々なクローン達と仲良くなったエキドナは、名残惜しくも部屋の荷物をまとめ、ハンフリーの迎えのガンシップの前に立っていた。
充分以上に戻った体力やセイバー術には自信があったが、まさか4か月半で戻されることになるとは思いもしていなかったが、予想以上に戦争が激化し、エキドナの力が必要だという話を聞いて納得した。
ここのところグリーヴァスやドゥークー伯爵。ヴェントレスが暴れ回っている話をよく聞いていたのだ。

ようやく戻れるいつもの生活が嬉しい反面、エキドナはせっかく仲良くなった彼らへの寂しさがあった。

「将軍。絶対俺達合格して見せますから。」

訓練の合間を縫って見送りに来てくれたドミノ分隊たちは、にやりとしてガッツポーズを決めている。最終日まで纏まってくれなかった彼らだが、エキドナはその時の彼らの表情からきっと大丈夫だと確信を得た。

「215部隊で待ってるよ。みんな今までありがとう。」

後ろから降りてきたハンフリーに皆緊張の顔を浮かべると、次はティが話を始める。

「貴方はここ四か月と少しでよく体を戻したわ。怪我のないように。」

「はい、マスターティ。本当にありがとうございました。」

「愛するエキドナ、フォースと共に。」

「敬愛なるマスターティ。フォースと共にありますよう。」

エキドナは深くシャアクティに頭を下げると、またクローンのほうを向き直る。

「じゃあね、みんな。」

そう言って皆に背を向けると、ガンシップへ乗り込む。
ハッチが閉まってもなお、お礼を叫んでいたドミノ分隊に少し涙を浮かべながら、エキドナは懐かしきスターデストロイヤーへ帰還した。
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